昨日の記事で紹介した「悩みどころと逃げどころ」。
最終章「未来」の中で、社会派ブロガーのちきりんさんとプロゲーマーの梅原大吾さんがこんなことを語り合っていました。
ウメハラプロゲーマーが次々と新しい遊び方の提案をすることで、ゲームはどんどん楽しくなるし、それを示せてこそのプロなんです。
そして、そのプレーでファンをワクワクさせないと意味がない。プロだから勝つことは大事です。でも、獲得した賞金総額で競ってるだけじゃダメなんです。ちきりんふーん。なるほどねー。そっかー。ウメハラなんなんですか?ちきりんそれって人生も同じだなーと思って。
大人の役割とか、先生の役割って、本来は「こうやって遊ぶと、人生楽しいよー」って教えることだと思うんです。遊ぶっていうか、「こうやって過ごすと、人生楽しいよー」って。
しかもクチで説明するんじゃなく、自分の人生を見せながら、子どもに人生の楽しさを示していく。ウメハラ確かにそうですね。ちきりんでも今は学校も「勝てばいいんでしょ」的な方法を教えるわけですよ。「こうやったら楽しいよ」じゃなくて「こうやったら人生の勝負に勝てますよ」って。ウメハラそれ、今、僕が話したこととまったく同じだ!ちきりんそうなの。
「どうやったら楽しくなるのか」ってゲームだけじゃなく、人生だって同じじゃないですか。
それが一番大事でしょ?
でも学校的な価値観の世界は、「楽しむなんてことを目的にしてたら、勝てないぞ」って脅すんですよ。まるでその二つが相反するみたいに教える。ウメハラでももし、プロゲーマーがファンに「このゲームはこうやって遊ぶとサイコーにおもしろいんだぜ」って示せるようになって、学校の先生が「人生はこうやって過ごすとサイコーにおもしろいんだぜ」って自らの生き方をもって示してくれたら・・・。ちきりん学校、めっちゃ楽しそう!
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子供に「自分の将来は暗い」と言われたら、どうアドバイスしますか?という記事の中で、長男くんが未来に希望を持っていないことを書きました。
「高校卒業して大学行けば楽しそうだけど、就職したら毎日がツラくなるでしょ」と言われました。
長男くんは、社会人になることに何の希望も持っていないようでした。
これは、父親である僕の責任かもしれません。
僕が会社でツラい思いをしていたのを、長男くんはずっと見ていたのかもしれない。
この時期、僕は、彼に
「生きてるって素晴らしい」
「未来は明るくて希望に満ちている」
とまでは思ってくれなくても良いから、
せめて、
「いろいろあるけど、生きるって意外と楽しいかも」
「未来はすげー不安だけど、何となく楽しみかも」
くらいは感じてほしいなぁ、と考えていました。
そう感じさせてあげるのも、親父の役目なのかもなぁ、とも考えていました。
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「そのために社会を良くするぞ!」とか「社会貢献して良い国を作るぞ!」なんて、息巻かなくても良いと思っていて、
(あ、親父、楽しそうに生きてるな)とか、(今日もヘラヘラしながら幸せそうに酒飲んでるな)くらいのことを感じてくれれば良いと思うのです。
そんな自分を見せることができて、「いろいろなことから解放されて自由になれれば、すんげぇ幸せになれる」という希望をもってもらえれば、うれしいなと思います。
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