長男くんの悩みを聞いてから、学校のことや逃げることの大切さを、もっと知りたいと思うようになりました。
ちきりんさんと梅原大吾さんの対談本「悩みどころと逃げどころ」は、そんな今の僕にピッタリの本でした。
「学校って行く意味あるの?」
「大アリですよ」「つらい時は逃げたらいいんです」
「えっ、逃げたらダメでしょ?」「お金じゃないのよ」
「それ、クチで言うのは簡単です」
など、社会派ブロガーのちきりんさんとプロゲーマーの梅原大吾さんが意見を戦わせます。
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第五章「人生」の中で、こんな部分が出てきます。
僕には両者の意見にとても共感できる部分がありました。
少し長いけど、引用します。
ちきりん学校って卒業した瞬間に、できるだけ大きな安定した船に乗りましょうって教えるんです。「船は大きければ大きいほどよくて、大きな船に乗りさえすれば一生安泰です」って。学校を卒業する瞬間に人生が決まっちゃうみたいな感覚を持たせるから、多くの学生が卒業時にできるだけ大きい船に乗ろうとする。ウメハラまあでも、大きな船には安心感がありますよね。僕はすごく不安でしたから。「みんな船に乗っていくのに、俺だけ乗らないで大丈夫なのかな?」って。今にして思えば、船なんて乗らなくてもなんとかなるし、実際、今だって自力で泳いでますけど。ちきりん私の場合は、最初そこそこ大きな船に乗ったんですよ。でも、それってホントにつまんない人生だなと思って、途中で船を降りたんです。降りる時は不安だったけど、降りたらなんとかなるって気づいた。船に乗ってる時は、「船から降りると大変な世界が待ってるよ」と脅されてたけど、そんなの嘘だった。
だから、船にずっと乗ってる人たちに向かって、「みんな降りたほうがいいよ!おいで、楽しいよ!」ってブログや本で煽ってるんです。でもみんな、なかなか降りてこない。ウメハラ大量の時間やお金を投資してようやく手に入れた船なんだから、簡単には捨てられないでしょう。僕的には船の大きさより、乗ってる船が自分が行きたい場所に向かってるのか。そっちのほうが大事ですけど。ちきりんですよね。しかもこの「大きな船に乗り込んで、いい人生をゲットしよう!」ってコンセプト、時間感覚も変なんです。ウメハラ時間感覚?ちきりん今、「いい人生?」って聞かれたら、ウメハラさんは、今この瞬間がいい人生かどうかを考えますか? それとも80歳とかになる何十年も後のことを考えますか?ウメハラそりゃあ今ですよ。80歳になっていい人生だったと思うかどうかは、その時になってみないとわからない。ちきりんですよね。だけど大きな船に乗っている人の多くは、まさにその何十年か後にいい人生だったと思えるかどうかを現時点で考えて、船に乗ってるんてす。ウメハラどういうこと?ちきりん今は船の中はたいして楽しくないけど、ずっとここにいれば、80歳の時にはきっと「いい人生だった」と思えるはずだと、そう信じてるんです。だから船を降りた人に対して「おまえ今、楽しくないだろ?」じゃなくて、「そんなところにいたら、老後に大変だぞ」とか言うんですよ。なんでそんな先のことを基準にして今の判断をするのか、まったくわからない。ウメハラ確かによくわかりませんね。まあでも本人がそれで幸せなら、僕たち外野がとやかく言うことはないですよね?僕は僕で勝手にやるし、もし迷っている人がいるなら、「こっちの人生もアリだよ」とアドバイスはするけど・・・・・。ちきりんさんは、なんでそんなに他人の人生に口を出すんですか?ちきりんえっ?いや、そんな口出ししてるつもりはないんだけど・・・・・。だって大きな船だっていつまでもつか、もはや誰にもわからない時代でしょ?だからホントにそこに居ていいの?いま人生が終わっても、ほんとに「いい人生」だったと思える?って、常に問いかけたいんです。それでも自分はここに居ますって言うなら、もちろんそれでいい。それがその人にとっての「自分の決断」だから。ウメハラなるほど。問いかけることで、意思の再確認を促してるわけですね。-「悩みどころと逃げどころ」より- ※太字部分は正吉が勝手に強調しました
学校や大きな船にどんな意味があるのか?
いい人生って何なのか?
まだまだ考え続けます。
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