日本経済新聞の「マネーカテゴリ」でこんな記事を見つけました。
いくつか気になる点があったので書いてみたいと思います。
年収はピークを過ぎていても、子どもが独立しているなら60歳までは老後資金をためる最後のチャンスです。早期リタイアしたら時間を持て余したという人も多いですから、よほどの計画がない限り年金を満額受給できる65歳まで働くのが無難でしょう。実際、総務省の調査によると2012年の60~64歳の男性の就業率は71.3%と10年前に比べて7.3ポイントも上昇しました。
「60歳までは老後資金をためる最後のチャンス」だから、早期退職なんかしないで働きなよ、ということを言ってます。
確かにもっと働いて、ゆとりのある老後を過ごしたい人もいるとは思います。
でも、元気なうちにゆったりとした時間を手に入れたり、歩き回れるうちに夫婦で長期の海外旅行に行ったりすることが、ゆとりのある老後よりも優先順位が高い人は たくさんいるはずです。
また、「今は60~64歳で働いている人が増えてるんだからアンタも働きなよ」と言っているのも、なんだか意味がわかりません。
お金があるのに越したことはない、と考えるのはわかります。僕だって早期退職したいけどお金が少ないから何とかしなきゃ、と思っています。でも、老後の安心のために、今やりたいことを捨てちゃってホントにいいの?と思います。
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も一つ、「夫婦とも95歳まで長生きすると仮定して」と書いてありますが、もし65歳で死んじゃったら浮かばれないんじゃない?と思いますし、逆に110歳まで生きちゃったらどうするの?とも思います。(ちょっと身もフタも無いかな?)(^^;)
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そもそも、この東京都の男性(57歳)は、なぜこの相談をしたのでしょうか?
「退職金のほかに5千万円くらいは金融資産がなければ踏み切らないほうがいいでしょう。60歳前のリタイアは厚生年金の支給額にも影響します。」と言われてますが、5千万円が無かったら、または、年金が少なくなるなら、早期退職をあきらめるのでしょうか?
もし、アドバイザーが「余裕ですよ、すぐ早期退職出来ます、だいじょぶ、だいじょぶ」と言ったら、素直に早期退職をするのでしょうか?
実際には、質問者の具体的な資産金額や価値観などが質問の中にあるのかもしれませんが、そうでないのなら、かなり乱暴な質問だし、アドバイザーの回答もいいかげんだな、と感じました。
(あれ?なんで僕は怒ってるんだろう・・)
コメント
正吉さん「ひで」です。今晩は
子供が学生時代はお金がためれません。それからが勝負。貯金するしかないです。心を壊しては元も子もないんですが、奥さんとの老後が我慢だけでは申し訳ないとゆうか・・・。
うちの奥さんは子供の結婚式の時に60歳前の父親が無職じゃ子供がかわいそうとも言います。結局は辞めさせない様にあーだ、こーだが続きます。私はまだ心が病むまで行ってませんから、奥さんが理解するまで働くことになるんでしょうね。
奥さんが失望するようなことになれば奥さんの親に顔向けが出来ません(私の2人の娘も嫁いでます。旦那がこんなことを言えば娘がかわいそうですから)
ひでさん、こんにちわ。
奥さんとの老後が我慢だけでは申し訳ない、というのは僕も同じです。でも、奥さんを幸せにするには、まず自分を幸せにしてあげないとダメかなぁと思ってます。
奥さんの親、、そうか、そうですね。何と言って説明しよう・・。
若い女性にありがちな、本当は心に決めてるのに聞いて欲しいから「相談」してくるパターンありますよね。
男は優しいからそうと分かってながらも無難な意見を言ってあげるパターン。
それを連想しました。こんな事は人に相談する意味ことじゃないと思いますw
prireさん、
そうか。本当は心に決めてるんだけど、相談してるのかも。相談者は(もうちょっと働こう)と決めていて、アドバイザーは(そうそう、もうちょっと働いた方がいいよ、こんなにメリットあるんだから)と無難な意見を言ってるのかもしれませんね。でも(もう早期退職しよう)と決めていたら、このアドバイス聞いてどうするんでしょうね。気になるなぁ。
おっしゃるとおり優先順位の問題ですよね
この相談者は早期退職を見送るんじゃないかな
そうですね。じゃ早期退職はやめておこう、と思えるならその方が良いのでしょうね。僕はそうじゃないからなぁ。