インフルエンザの症状が少しおさまってきたので、今日は読書しました。
読んだのは「この世でいちばん大事な『カネ』の話」です。
久しぶりに読み直しました。
「カネのハナシ」って下品なの?
世の中の多くの人はカネのハナシをしない。
特に大人は子どもに「お金の話をするのははしたない、下品なことだ」と言って聞かせたりするよね。
「カネについて口にするのははしたない」という教えも、ある意味、「金銭教育」だと思う。でも、子どもが小さいときからそういった「教え」を刷り込むことで、得をする誰かがいるんだろうか?
いる、とわたしは思う。従業員が従順で、欲の張らない人たちばっかりだと、会社の経営者は喜ぶよね。
「働き者で欲がなくて、文句を言わない」というのがまるで日本人の美徳のひとつみたいに言われてきたけど、それって働かせる側にしたら、使い勝手がいい最高の「働き手」じゃないかな。
そういう人間が育つように戦後の学校教育ってあったと思うし、そういう人間を使うことで日本の経済成長もあったと思うけど、もう、単純な経済成長なんか見込めないような今の時代に、そんな金銭教育のままでいいんだろうか。
やっぱり西原理恵子さんの本はいいです。
わかりやすい言葉で、ズバズバ突いてくれます。
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お金の話をしないのは、お金にまつわることがよくわからないから、という理由もあるんじゃないかな、と思います。
会社員は会社が全部やってくれちゃうから、税金や社会保障のことがよくわからないとか、
家に帰ってまで、お金のことを本やネットで調べたくないとか。
実際、FPの試験対策で年金について少し勉強しましたが、まぁ、複雑です。
教科書の1ページ目を読んだだけで逃げ出したくなります。
でも、一般人がそうやってわからないままでいればいるほど、経営者や政治家はコントロールしやすくなっちゃうから、ちゃんとお金の話をし合って、お金の知識や得する情報をシェアし合わないといけませんよね。
僕も子供には、耳ざわりのいいようなお金の話はしないで、自分の経験からお金の良い面と悪い面を語りたいなと考えています。
自分の子どもがブラック企業にいいように使われないように、伝えられることは伝えておかなければ。
「お金じゃない。人の心の豊かさ」なんて言い切ってしまうことがどれだけ傲慢なことか。
「いかにも正しそうなこと」の刷り込みが、どれだけ事実に対して人の目をつぶらせ、人を無知にさせるのか。
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