橘玲さんの新刊『人生は攻略できる』を読みました。
副題は「君たちはこれからどう生きるか?」。
副題にも表されているように、この本は若者向けの本です。
10代後半から20代に向けられて書かれている本じゃないかな。
でも、僕はこの本を他の年代の人も読むべきだと思いました。
僕は「橘玲フリーク」で、橘さんの本をほとんど読んでいるけど、こんなにわかりやすく平易な言葉で「幸福のための土台のつくり方」について書かれている本を読んだことはありません。
子供がいる人や気にかけている若者がいる人は、この本を、将来を考える時期になった子供や進路を考える若者に渡してあげると良いと思います。
僕は「オレがキミ達に言いたいことはこの本に書いてある」と言って、長男くんと次男くんに渡すことを決めました。(^^)
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『人生は攻略できる』 目次:
世界編1 人生はロールプレイングゲーム
世界編2 「自分らしさ」は友だちのなかでつくられる
世界編3 「好きを仕事に」の法則
攻略編1 お金
攻略編2 仕事
攻略編3 愛情と友情
おわりに 幸福に生きるためのヒント
橘さんのブログにも一部が公開されているので、読むかどうか迷った人は読んでみてね。
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攻略編1「お金」に、とても共感したトピックがあったので、抜粋して引用します。
「自由な社会」であるはずの日本でも、大多数の日本人(おそらく9割以上)は なにかに依存して生きている。
「ビルから飛び降りろ」といわれた銀行員が辞められなかったのは、ほかに仕事のあてがなく、会社に依存して生きるしかなかったからだろう。
ドメスティックバイオレンス(家庭内暴力)の調査で、夫から骨折するほど殴られた妻になぜ離婚しないのかと訊くと、そのこたえは「経済的な不安」だ。彼女たちの大半は専業主婦で、家計を夫の収入に依存している。
退職した高齢者は、年金がないと生きていくことができない。だから、毎月の年金が100円減っただけで大騒ぎする。これは、人生を国家に依存しているということだ。
「今日でクビだ」「離婚するから勝手にやってくれ」「日本国は破産しました」といわれたら、このひとたちの「自由」は跡形もなく消えてしまう。
「自由」を経済的に定義するなら、「国家にも、会社にも、家族にも依存せずに生きていくのにじゅうぶんな資産を持つこと」になる。これが「経済的独立」だ。
(中略)
なにかに依存していると、逃げ場がなくなってしまう。そこでしか生きていけないなら、なにをされてもひたすら耐えるしかない。これでは、自由な社会における「奴隷」だ。
経済的に独立していれば、理不尽なことが起きたらいつでも別の場所に移っていける。
「自由」とは、イヤなことをイヤだといえることなのだ。
-攻略編1 お金 より-
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共感します。
このブログは、ブログタイトルに「自由になりたくて」と書いているので、今まで何度か「自由」の定義を考えてきました。
何の束縛もなく、
誰の支配も受けず、
時間にも縛られず、
自分の意思で、
自分の考える通り、
不快な人に悩まされずに、
生きていきたいです。自分勝手に一人で生きていきたいワケではありません。
自分の好きな家族・友人と共に助け合って、生きていきたいです。働かないで生きていきたいワケではありません。
自分の使命に従って、自分が選んだ道で、自分が決めた時間で、誰にも命令されずに、自分や周りの大事な人の健康を脅かすことなく、働いて生きていきたいです。
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僕にとっての「自由の定義」は「自分が嫌いな人・自分で納得できないことからの支配や束縛を受けないこと」に思えます。
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「自分の好きなことを好きなようにできる『自由』」→ポジティヴな「自由」 も欲しいけれど、
「イヤなことをイヤだといえる『自由』」→ネガティヴなことからいつでも逃げられる「自由」 も大事です。
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では、その「自由」を得るための「経済的独立」は、どうやって果たせば良いのか?
そのヒントはこの本を読めば書いてあります。(^^)
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