前回、皆が自由を望んでいるわけではないのかも、と書きました。
「自由」の定義って何だろう?という記事で、僕は自由を定義してみましたが、「自由の定義」って広くて、とてもむずかしいテーマだと思っています。
自由とは、他のものから拘束・支配を受けないで、自己自身の本性に従うことをいう。
-Wikipediaより-
何の束縛もなく、
誰の支配も受けず、
時間にも縛られず、
自分の意思で、
自分の考える通り、
不快な人に悩まされずに、
生きていきたいです。自分勝手に一人で生きていきたいワケではありません。
自分の好きな家族・友人と共に助け合って、生きていきたいです。働かないで生きていきたいワケではありません。
自分の使命に従って、自分が選んだ道で、自分が決めた時間で、誰にも命令されずに、自分や周りの大事な人の健康を脅かすことなく、働いて生きていきたいです。
全ての人間関係から抜け出すことが「自由」という人もいます。
僕はこの国で、家族や親戚、気の合う友達と仲良く暮らしていたいし、愛する人たちとは面倒なしがらみを逆に維持していたい、と思っています。(何度も書いちゃいますが、僕は2年間のアフリカ滞在を経験してからは「日本と日本人大好き」です)
でも、ここだけは強調しておきたいのですが、自分が嫌いな人とは付き合いたくないし、気も使いたくない、です。
「大嫌いだけどこの人と付き合わないと生活を維持するためのお金が得られない」というならば、そのお金を何とか別の手段で得て、その人とはかかわらないで済むようにしたいです。
僕にとっての「自由の定義」は「自分が嫌いな人・自分で納得できないことからの支配や束縛を受けないこと」に思えます。
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「自由っていったいなんだ?」と思う時、いつも、尾崎豊さんの曲「Scramblin’ Rock’n’Roll」という曲が頭に浮かびます。
自由になりたくないかい 思う様に生きたくはないかい
自由っていったいなんだい どうすりゃ自由になるかい
自由っていったいなんだい 君は思う様に生きているかい
この曲がリリースされてからもう30年にもなるんですね。
こんな昔から、誰もが「自由の意味」を探していたんだろうな、と思います。
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「使えるお金が少なくなって多少不便な生活になっても、自分の思うように『自由に』生きていきたい」と僕は考えていますが、
「多少の拘束や支配があっても、お金を『自由に』使える快適な生活がしたい」と前回の記事の彼は考えているのだと思います。
「もっとシンプルに生きたい」と思うのか、「もっと欲しいモノを手に入れたい」と思うのか、の違いとも言えるのかな。
「自由」の中にも、優先順位があって、その順位によってライフスタイルも変わってくるのかもしれません。
コメント
すごくわかります。全く同じ事を考えています。
「自由」って人によって、色々と解釈があると思いますが、今回定義されている内容の事を考えている人って、多いと思います。
戦後に確立されたシステムや日本の慣習では、苦労をしなければ先に進めない、良い人生が歩めない等、絶対に苦労をしなければいけないという暗黙ルールがあり、それが正であり、それをしない奴は誤だと評価されます。
90 年以降、今までのシステムは綻びが生じ、それから国内では 10 年連続で 年間 3万人を超える自殺者を出し、それは中都市の人口に匹敵する数です。でも、誰もそれをおかしいとは言わない。言うと、罰せられるし、叩かれるし。
生きる上で、「自由」とは何事にも代えがたい事ではないのか?
その類の事を考えさせなかった、戦後に確立されたシステムの影響が大きいと思います。
前出の後輩の方の気持ちもわかりますが、思考停止状態にも見えます。
僕の周りにも、後輩の方の考えを持っている人が多いです。僕も気を抜けばすぐに取り込まれて(考えがぐらつきそう)後輩の考えをしてしまいそうなのも事実。
それが悪いとは思わないのですが、あまりにも「自由」について考えてこなかったツケが回ってきた気がします。
正吉さん、よく今のご年齢で立ち止まりましたね。もう10年もしないうちに、正吉さんみたいな考えが普通になると思いますが、パイオニア的なその勇気を尊敬します。
Tsutomeさん、コメントありがとうございます。
苦労=美徳、楽=ずるい、みたいな感じは今でもありますね。苦=正義、のようなところもなかなか消えないです。
お褒めいただきとてもうれしいです。が、やはりこういう道を選んでしまった不安も相変わらず消えなくって、、、
「ほらね、何とかなるでしょ」って堂々と言えるように早くなりたいです。
若い頃に聴いたこの曲、僕も未だに頭に浮かびます。
ふと立ち止まって、哲学的にものを考えることが重要なのだろうと思います。正吉さん、ありがとう。
じゅんぺーさん、コメントありがとうございます。
尾崎豊信者まではいきませんでしたが、この人の曲には心を打たれることが多かったです。
じゅんぺーさんのウヒャヒャ的な記事も楽しみにしています。
現代が「ストレス社会」ってホント? 週刊プレイボーイ連載(166) | 橘玲 公式サイト
橘玲氏も、ストレスの大半は人間関係が原因と書いています。
嫌いな人間と付き合わずに生きられることが大切というのは間違っていないと思います。
見知らぬ男さん、コメントありがとうございます。
自分の嫌いな人には会わない、という選択ができる人生にしたいです。ちょっと狭量だとは思うんですけど。。