「しらふで生きる」ために必要なのは?

町田康(まちだこう)さんは、その昔「町田町蔵」という名前で「INU」というパンクバンドのボーカリストであった。

僕はパンクに詳しくなかったけど、「町田町蔵」というすげーボーカルがいる、ということは友達に聞いて知っていた。

その町田さんがその後作家となり、芥川賞を取ったことはずっと知らなかった。

最近、図書館に行くことが多くなった。

本の整理に疲れてしまい、もう本を買うのはやめよう、買うのは最新事情を知りたい本だけにしよう、と思い、ほとんどの本は図書館で借りて読むようにしている。

その図書館で、町田康さんの「しらふで生きる」という本を見つけた。

サブタイトルには「-大酒飲みの決断-」とある。

パラパラと読むと、とても面白そうなので借りてきた。およそ3か月前くらいの出来事である。

(読んだことの無い本を気軽に手に取ることができて、新しい作家さんとの出会いが広がるという意味で図書館の存在はありがたい)

この本は大酒飲みだった町田さんが、ある日突然酒をやめることにして、酒をやめる理由や、やめるまでの経緯、どうやってやめたか、やめたらどうなったか、について書いた本である。

本の扉にはこうある。

最初の三ヶ月目くらいまでは、自分は禁酒しているのだ。自分は酒を断った人間だ。自分は酒を飲まないということが強く意識せられ、自分の人生にもはや楽しみはない。ただ索漠とした時間が無意味に広がっているばかりだ、という思いに圧迫されて、アップアップしていた。
そして、反射的に、「こんなにも苦しい思いを和らげるためには酒を飲むしかない」と思い、「あ、そうだ、俺はその酒をやめているのだ」と思い出して絶望するということを七秒に四回宛繰り返していた。(本分より)

(これは面白い)と思った。

僕が禁煙した時と似たことが書いてある。

●3日目

最初の3日間が一番ツライです。気が狂いそうです。眠いです。頭が痛くなります。常にタバコのことを考えちゃいます。
「タバコ吸いたい、けど、禁煙したんだよな、チクショー、何か違う事考えよう、ヨシ、他の事考えるために、タバコでも吸うか」
なんて笑い話のような思考をマジでしてしまいます。
1日の生活リズムの中で、いかにタバコが習慣化しているかを痛感する3日間です。

家計の支出を少なくするための禁煙(12) 禁煙3週目

僕と町田さんの「酒」に関する共通点がいくつかある。

・休肝日などほとんど無く、毎日酒を飲んでいた。

・大酒飲みで、程よく飲むことが苦手。

・酒に支配されていると思うときがある。

・(病気などで)すぐに酒をやめなければいけないワケではない。

・50歳を過ぎて、何だか酒はそろそろいいんじゃないかな?と思い始めた。

僕がこの本を読んで、面白いなと思ったのは、

「普通、人生は楽しくない」と何度も言おう

「自分は普通以下のアホ」と思おう

という考え方である。

「人生は楽しくあるべきだし、自分はある程度のポジションにいる、そんな自分が今日一日を楽しく過ごせないなんて、納得がいかない!だから、楽しくなるために、自分が満足するために、酒を飲むのだ!」

などと考えるのは間違いである、という説である。(ものすごく端折って書いちゃうと)

こんな考え方をしていては健全な生活は送れないし、酒をやめることはできないかも、と書いている(のだと思う)。

詳しくは本書を読んで欲しい。

酒をやめたらこんなメリットがあった、という部分も読み応えがあるし、(酒断ちをやってみようかな)というキッカケにもなる。

「しらふで生きる」目次:

酒こそ、人生の楽しみ、か?/
酒やめますか?人間やめますか?/
いずれ死ぬのに、節制など卑怯ではないか/
今も続く正気と狂気のせめぎあい/
人生は本来楽しいものなのか?苦しいものなのか?/
飲酒とは人生の負債である/
肉体の暴れを抑制する方法を考える/
禁酒会の連帯感で酒はやめられるのか?/
酒を飲みたい肉体の暴れは肉体で縛る/
嫌酒薬は苦しみだけをもたらす/
〔ほか〕

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