僕は、28歳のときに青年海外協力隊に参加し、アフリカで2年間生活しました。
その2年間も、日本に帰ってきてからも、日本よりアフリカが良いとは思いませんでした。
逆に日本がもっと好きになりました。
しかし、日本に帰ってきてみたら、日本の都会の生活には馴染めませんでした。
満員電車、渋滞、行列、空気が汚い、水が汚い、空が狭い、人が多過ぎる、土地が高い、コンクリートだらけ、・・・
都会の生活は、とにかく息苦しかった。
そして、僕は都会を離れ、家族を連れて山梨に移住しました。「Iターンで田舎暮らし」
■
本田直之さんは、ハワイと日本のデュアルライフ(二拠点生活)を実践されている方です。
「脱東京 -仕事と遊びの垣根をなくす、あたらしい移住-」は、そんな本田直之さんが書かれた本です。
この本には「あたらしい移住」という言葉が出てきます。
これまでの移住では、東京での生活や仕事に疲れた人が、地元に戻ったり、田舎暮らしをするようなUターンやIターンが主流でした。
主にその地域の会社に勤めたり、実家の家業を手伝ったりするなど、一つの仕事だけをする人が多かったでしょう。しかし、あたらしい移住では、ほとんどの人が、一人でいくつもの仕事をしています。二足、三足のわらじを履いており、肩書きが一つでない人も多いのです。
これまでの移住が「固定」と言えるのに対して、あたらしい移住は「移動」「自由」と言えるでしょう。住む場所も仕事も固定されていた時代から、好きなときに好きな場所に移動しながら楽しく仕事をする自由な時代に変わってきたのです。
第1章「あたらしい移住の流れ」より P39
僕のIターンも、「一つの会社で一つの仕事をして、家を建てて、しばらくはその場所だけに住む」というものでした。
しかし、田舎だけに固執してしまうと、田舎のイヤな面や、田舎暮らしのデメリットばかりが目に付くようになってしまいます。
「田舎も良いけど、タマには都会も良いよね」という柔軟な考え方の方が、田舎と都会のメリットをうまく享受できると思います。
■
第2章「あたらしい移住のメリット」では、
1.自分のブランドが強くなる
2.可処分所得が増える
3.可処分時間が増える
4.仕事と遊びの垣根がなくなる
5.少ない投資で、おもしろいチャレンジができる
6.ストレスの伝染がない
7.ライフスタイル・バリューの高い街に住める
8.新しい豊かさを得られる
が、あげられています。
詳しくは本書を読んでほしいのですが、僕が共感したのは、「ストレスの伝染がない」です。
忙しい雰囲気はストレスを生み、満員電車や渋滞などの人の多さはストレスを拡大させます。
そして、そのストレスは確実に伝染します。
僕も、都会に行くと、そのことを強く感じます。
田舎に住んでいてよかったと思うのは、この種のストレスを感じないことです。
■
【目次】
第1章 あたらしい移住の流れ
第2章 あたらしい移住のメリット
第3章 「脱東京」でライフスタイル・バリューの高い地域に移住した人たち
第4章 「脱東京」に対する企業・行政の取り組み
第5章 あたらしい移住で成功するために必要な22のスキル
「都会で生活するのが息苦しい」「あたらしい生き方を探してみたい」と考えている人には、読む価値が大きいと思います。
コメント
そういう意味では家を持たずにあちこち放浪するのがやはり僕には理想ですね。
都会も田舎も楽しむ、どっちも飽きたり疲れたら移動する。
招き猫の右手さん、コメントありがとうございます。
そうですね。家は定住と考えない方が、いろいろと自由になれそうです。