現代社会に生きる私たちは、生活を自給する能力がかなり衰えている。何も考えずに暮らしていると、たいしたことをしなくても支出が高い。だから、稼ぐのを一休みして、立ち止まる余裕がない。考える余裕がないから、妙な住宅ローンを組んだり、目先の運転資金のために不利な仕事も請け負ってしまう。
これでは、人生を盗まれている。まずは、生活持久力を高めて、無駄な支出をカットしていく必要があるだろう。惰性で買い物していることは、案外多い。これをカットする。すると、余裕が生まれる。新しいことをはじめるときには、やっぱり気持ちや時間の余裕が必要だ。自分のほしい物を、なるべくお金を使わず自分で工夫してつくったりすると、生活自給力がつく。その中でよい工夫があれば、それがそのまま「ナリワイ」になる。
人生を盗まれないために、まずは支出を少なくする。
支出を少なくするために「自分で工夫をし、自分でつくる」ことで生活自給力をつけていく。
そして、自分でつくった経験を「ナリワイ」にしていく。
とても理想的な流れです。
■
そもそも僕が田舎に移住したのは、このような生活を実現するためでした。
しかし、子供が2人産まれて、目の前のお金を得ることが最優先になってしまい、雇われて働くこと以外に糧を得る方法を知らなかったために、会社の仕事を続けるしかありませんでした。
せっかく田舎で暮らす利点が周りにあったのに、それを活かすことをしませんでした。
■
会社を休んでいる今、僕には自分の時間がたくさんあります。
今の自分の時間をお金と交換するのではなく、その時間で頭と身体を鍛えることをすべきなのだと思います。
そして、その行動が現金支出を抑えることにつながれば良いと思います。
そして、その経験がナリワイになって、他の人にも役立てることができて、自分の収入につながれば、さらに良い循環が生まれると思います。
コメント
ナリワイをつくる まだ全部を読みきれていないのですが
前半部分だけでも共感する箇所が山盛りです
リタイアしたらやりたいこと、いろいろ今 妄想しています
そんな時間が楽しいです
目の前のお金を得ることが最優先
↑ これは正吉さんと同様に私も一緒です
でも、そろそろ何かしたいですよね
正吉さん きっとこれから楽しいこと一杯ありますよ!
消費しないピノキオさん、コメントありがとうございます。
僕もこの本には共感できる部分だらけです。著者の伊藤さんは行動に変えていく力とスピードがスゴイですね。
> きっとこれから楽しいこと一杯ありますよ!
うれしい言葉をありがとうございます。勇気がわきます。(^^)
自分も55で会社を辞めるつもりです。現在54です。
正吉さんのように、自分もその後のまいにちを具体的に想像していかないと。
会社を辞めてからの色々やりたいこと&行きたいところリストは作っているのですが、実際それでまいにちが埋まるわけではないですし。
家族や辞めてからの生活のための蓄えもあるといえばあるのですが、状況によっては、誰とも会話をしないまま過ぎていくかもしれない一日とどう向き合っていこうか。
自由なのか苦痛なのか。何なのか。
なんて考えてます。
Bbさん、コメントありがとうございます。
「匿名」のコメントは珍しいと思っていたら、Bbさんだったのですね。(^^)
僕も休んでまだ少しですが「自由でやりたいことができる」と言っても、そんなに天国のような感じでは無いことがわかってきました。
でも、その状態にならなければ見えてこないこともあるわけで、、むずかしいですね。。。
すみません、上記コメントに名前がついていませんでした。
以前にもBbの名前でコメントを投稿したことがあります。
私はこの本を読みました。「遊と捨を生きる—池袋・Teishoku美松から思うこと(田村久雄)」 本の紹介では「生業のすすめや楽に生きるためのコツがわかりやすくまとめられ、 著者の半世紀の歩みを味わうことができます。」 池袋のお店に行ったこともありあす。 正吉さんとは年も近いし、考え方(生き方)も近いように感じます。 今後のブログも楽しみにしています。
ぬまさん、コメントありがとうございます。
名店の料理人さんなんですね。ありがとうございます。amazonのカゴに入れました。