そして長男くんは学校に行けなくなってしまった -不登校&ひきこもりの物語-

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前回からの続きです。

高校2年生になった長男くんは部活でも上級生になり、更に忙しくなってきました。

そして、夏休み前に3年生が部活を引退することになりました。

長男くんは、このとき顧問の先生から「次の部長をやってくれ」と言われたそうです。

彼は悩んでいました。

僕はこの頃、会社を辞めたばかりで、時間がたくさんあったので彼の部活の応援によく行っていました。

彼の部活は、県の代表になるほどではないけれどそこそこ強い、という感じの部でした。

僕は2年生のメンバーもほとんど知っていましたが、僕が顧問でも、部長にするなら長男くんなんだろうなぁ、という印象を受けました。

彼は僕と妻にも相談をしてくれて、「部長よりも、部長を助ける立場の方がオレには向いてるんだよ。だから副部長ならできると思う」と言っていました。先生にもそう訴えたそうです。

でも、、、紆余曲折があって、結局、彼は部長になりました。

部長になった彼は、また悩みを抱えるようになります。

●部活のメンバーが彼の言うことを聞かない

●彼が1人でメンバーを引っ張るようになってしまった

●顧問とメンバーの板挟みになる

など、会社の中間管理職のような悩みが増えていきました。

そして、長男くんは学校に行かなくなってしまいました。行けなくなってしまったのでしょう。

朝になると頭痛を訴えます。そして「午後に行くから・・」と言います。でも、彼がそう言って午後に行ったことはありませんでした。

連続して何日も休むようになってしまいました。

担任の先生からも心配する電話がかかってくるようになりました。

どうも彼の悩みは部活だけでは無いようでしたが、それ以上は悩みを打ち明けてはくれませんでした。

(↓この頃に僕が書いていた記事です)

「しゃがみ込む」のも大事だもんね

(このままじゃヤバイな)と思い始めた頃に、担任の先生から「スクールカウンセラーに相談してみませんか?」と提案されました。悩みをもつ生徒のために、外部の相談相手を用意しているとのことでした。

本人と親、両方からの話を聞きたい、とのことで、僕もそのスクールカウンセラーさんと話をしました。

そして、彼の部活以外の悩みも知ることができました。

彼は、学校では「No」を言えないようでした。

学校行事や部活などで頼まれて、複数の責任者のようなことを掛け持ちしていたことがわかりました。

そして、それらのことにだんだんと耐えられなくなっていた、と打ち明けていました。

僕は彼に「イヤなことからは逃げていいんだよ」と伝えました。

「ほら、父も会社イヤだから辞めちゃったじゃん?でも何とかなってるでしょ?だから大丈夫なんだよ」とも言いました。

もう部活も学校行事もやりたくない」と彼が正直に言ってくれました。

学校の先生には「部活と学校行事をやめさせてあげてください」とお願いしました。

その後、彼は少しずつ元気を取り戻し、学校に行くようになりました。

そして、無事3年生に進級することができました。

僕は、このとき、学校に行きたくない理由を払拭できたから、彼はもう大丈夫だと思っていました。

続きます。

   
 

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