ストレスの根源にある「罪悪感」を癒すためにやれること

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前回の「会社にいると息苦しい」と感じたとき、会社を辞めなくても道はあるかも知れないからの続き記事です。
安冨歩教授のストレス対策シリーズ、最終回の3回目です。

-職場での息苦しさ、家庭での問題、すべての原因は、罪悪感だという話をお聞きしました。その罪悪感とは、自分を受け入れていない、認めていない、愛していないということだと思うんですね。-

その通りだと思います。

-では、自分をそのようにしてあげるには、どうすればよいのでしょうか?-

これは、非常に難しいと思います。まず、自分を受け入れることは一人ではできません。自分で自分を受け入れようとしても、無駄。何がどうなっているのか、自分では分からないからね。必ず他者との繋がりが必要です。

家族や大事な人たちを守るために懸命に会社で働こうと決める

組織の仕事には矛盾が多い(無理な計画、長時間労働、配慮がされない人事、避けられない人間関係、アホな上司・・)

これらのことをガマンしていると、だんだんストレスを抱えてしまう。

ストレスを抱えていると、家族や大事な人を守るどころか、攻撃をするようになってしまう。
(例えば「オレがこんなにがんばってるのにオマエ達はなんだ!」という八つ当たりに近いクソみたいな感情だったり)

そもそも、そんな会社や仕事を選んだのは自分だし、ストレスを抱えてしまうのは自分の責任でもある。

「自己嫌悪」「罪悪感」を感じる

更にストレスを抱える

こういった悪いループも、自分への「罪悪感」から生み出されるものだと思います。

そんな自分を「認めて」「受け入れて」あげるにはどうしたらいいのか。

「与える」という行為は、それを通じて、自分自身を受け入れるチャンスになるんです。本当に困っている人を助けることができたら、自分は自分を受け入れられるようになると思うんです。どんなに自己嫌悪を感じている人であっても。

-罪悪感にさいなまれている人でも、そこから脱するヒントがここにある。-

あると思う。与えること。助けること。社内ですごく困っている人を助けるでもいい。お客さんを助けるでもいい。家族を助けるでもいい。その時、自分自身の立場をほったらかしてやるとしたら、ものすごく大きな一歩になると思うんです。

これは、「助けることがよいとされているからやろう」ではダメなんです。これは結局、自分に対する言い訳になってしまうから。

自分がその時に助けたいと思った人に手をさしのべる。心からそう思っているかどうかがすごく大事なんです。

難しいですが、これが罪悪感から脱する一つの回答になると思います。

仕事や家庭のストレスの根源にある「罪悪感」を癒すためにやれること:男のストレス事情:日経Gooday(グッデイ)

この回答は本当にその通りだと思います。

僕の場合、「自分を受け入れられるようになった」という感覚は無かったけれど、助けたり、おせっかいを焼けるようになって、「いろいろなことがうまく回り始めた」と感じます。

ただ、全ての悩める人が「与えること」「助けること」を自分をほったらかしにして出来るかというと、それは難しいと思います。

僕は、自分に余裕が無ければ「与えること」「助けること」を実行できるとは思えませんでした。

会社を休んで、会社を辞めて、多くの時間を手に入れて初めて、家族や大事な人たちに「与える」「助ける」余裕ができたと思っています。

なので、今、職場や家庭でどうしようもない息苦しさを抱えているのならば、有給休暇を取ったり、サバティカルな休暇を取ったり、心療内科で診断書をもらって休職をしたり、早期退職をしたりして、まず、自分に「余裕」を持つことが大切じゃないかな、と考えます。

心を病んじゃってたら、まずは自分を休ませてあげて、余裕を作って、余裕ができたら、他者を救って、少しずつ自分を認めてあげて、受け入れていく。
こんな順番なんじゃないかなと思います。

安冨歩教授は、とても興味深い方です。
いつか機会があったら、この方の紹介をしてみたいです。

   
 
   

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