えらいてんちょうさんの「しょぼい起業で生きていく」は かなりの良書であった

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えらいてんちょうさん「しょぼい起業で生きていく」と言う本がずっと気になっていたので読んでみました。

これはかなりの良書でした。

えらいてんちょうさんは、奥様もお子様もいる1990年生まれの27歳。

大学在学中に「就職活動なんてやってられない」「そもそも毎朝、決まった時間に起きてスーツ着て満員電車に乗って会社に通うのが無理」という理由で、とくに綿密に営業計画を立てたわけでもなく、きわめてあいまいに起業した、そうです。

「大学卒業と同時に起業」って聞くと「意識高い系」な人を想像してしまいますが、この方は「就職」という道から逃げるために、「消去法的に起業した」方なのだそうです。
(僕と似てる)(^^;)

従来の「起業」というイメージとはまったく別の、「多額の開業資金」も、「特殊な技能」も、「綿密な事業計画」もいらない「しょぼい起業」という新しい考え方と、その方法をみなさんにお伝えしていきます。

この本の中で、僕がいいなと思ったのは、「生活の資本化」という考え方です。

詳しくは本書を読んで欲しいのですが、簡単に言うと「いつもやっている生活上の行為をお金に換える」という考え方です。

例としてあげられているのは、

1.通勤通学するときに、何かを運べば単なる「移動」が「輸送」に変わる
2.食事を作るときに、10人分作って分けてあげれば「料理」が「飲食業」に変わる
3.自分が食べる野菜を作って、余った分を販売すれば「農業」に変わる

のようなことですね。

生きているだけで絶対にかかるコストを利益に換えてしまう

というのを基本的な考え方にすれば、商売としては失敗しても、少なくとも生きてはいけるよね、という。

この考え方はとてもよいですね。

たとえ、利益(現金)に換えられなくても「ソレもらったからコレしてあげる」という価値の交換も生まれる可能性がありますよね。

もう一つ、いいなと思ったのは、しょぼい起業実例集に書いてあった「しょぼい喫茶店」の話。

えもいてんちょうの、「しょぼくても生きていていいこと、生きていけることを示したい」という言葉にとてもグっときました。

巻末には、「ニートの歩き方」「ギークハウス」のPhaさんとの対談もかなり長く書いてあって楽しめます。

「会社辞めたいけど、会社辞めて何ができるかわからないんだよね…」と悩んでいる人多いんじゃないかな。

(僕もそうだったけど)

この本が全てを解決してくれるわけじゃないとは思うけど、たくさんのヒントをくれると思います。

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