家計費を削減するにあたって、子供の養育費と教育費=「子育て費用」も住宅や保険と並んで大きな支出になります。住宅や保険と同じように、子育て費用も方針を考えなければなりません。
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と、これから、子育て費用について調べたことや僕の考え方を書こうと思っていたのですが、そもそものお話として、お金のことをしっかり定義しておきたいな、と思いました。
子育て費用はこれくらいかかりそうだから、この部分は節約して子供にも我慢してもらう、でもこの部分を削ってしまうと可哀そうだからここまでは譲歩する、みたいなことを書くつもりなのですが、それを僕の息子2人が読んだら、「父は僕らのことよりもお金の方が大切なんだな・・」「僕らのこととお金のどっちが大事なんだよ!」と思われてしまう恐れがあります。
保険の話にも似たようなところがあります。
ほとんどの保険営業の方は「家族への愛情」を切り札にしてきます。「残されたご家族のことを考えると、これくらいのお金は必要ですよね?」という殺し文句を言われると、こちらがよほど情報武装していない限り、切り倒されてしまいます。
また、今の僕のように、保険を見直しして、僕に万一のことがあった時に家族が受け取る金額を小さくしようとすると、当然家族からは反発されるのです。
「私たちへの愛情よりも今持っているお金の方が大事なの?」
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若い時に「私と仕事、どっちが大事なの?」と言われたことがありました。
「ラーメンと民主主義、どっちが好きなの?」と聞かれても答えようがないのと同じで、そんな質問をされても困るのです。
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僕はお金の話をするのが好きで、友達や会社の人とも、お金について話すことがよくあります。
お得な話があったり、価値観が全く違った人がいたりして、とても刺激になるのです。
でも、中にはお金の話が始まると「今、金の話なんかすんなよ」「もう、金の話はいいんじゃね?」と言い出す人がいます。「確かに金は大事だけどさ、金で幸せは買えねーよ」「カネより大切なこといっぱいあんだろ?」みたいなことを言い出すのです。
「当たり前じゃん」 って思います。
「当たり前過ぎて、わざわざ言うことじゃないじゃん」 って思います。
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「お金」があることが一番大事なのではなくて、一番大事なのは、自分たちがどうなりたいか、何を実現したいかを、ちゃんと決めることです。ただ、やりたいことや、実現したいことには、「お金」という手段が必要なことが多いです。だから、「お金」をないがしろにしてはいけないし、「お金」は大切にしなければなりません。
この根っこのところをおさえておかないと、上であげたような、本質をわかっているようで実はわかっていないようなことを言ってしまうのだと思うのです。
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「お金」には機能がいくつかありますが、僕は「お金があること」は「選択肢を持つこと」だと思っています。
もう一方で、子供の教育にお金をかけるのも、「子供に選択肢を持たせてあげたい」と思うからです。
ただ、単純に教育にお金をかければ選択肢が増えていくかといえば、そうではないと思うのです。お金をかけようと思えば無限にかけられてしまいます。お金をかけない方が結果的には良くなることだってあると思います。
お金をかける部分、かけなくてもいい部分を、親と子で探して、協力して精査するべきだと思うのです。
中学生になった子供とならば、それができると思います。
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だから息子たちよ、(父は飲みに行くお金が惜しいから私立の学校に行くのに反対なんだな)などと思わないで欲しい。
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