前回の記事で、「自分が死ぬまで未来の心配をし続けるなんてアホらしい」という趣旨のことを書きました。
一方で、僕は今、家計の固定費を削減するために保険の見直しをしています。
使うお金が減れば「自由に生きることに近づく」という意味もありますが、
未来の心配ばかりして、将来受け取るお金のために今あるお金をムダにするよりも、今を楽しむためのお金、または、保険に代わる将来のためのお金を、もっと効率の良いやり方で増やしたり使ったりする方が良いと考え始めたからです。
諸冨祥彦さんの 「とりあえず5年の生き方」 という本を本屋で見つけたのは、3年前でした。
タイトルが気になって何気なく手に取って少し立ち読みをしたら、「あ、これは絶対オレに必要な本だ」と思ってすぐに買いました。
それ以来、この本は常にトイレに置いておいて(^^;)、毎日のように読んでいました。もう10回は読み返している大事な本です。
死ぬときに後悔したり、あわてふためいたりせずにすむためにかけておくのが「保険」だとすると、人生最大の保険は、死んだあとで遺族に支払われるお金などではなく、たとえ死が予定外に早く訪れたとしても後悔しないですむように、「この人生で本当にしたいこと、しておくべきことを前倒しして、確実にやっておくように」日々こころがけて生きることなのではないかと考えるようになったのです。
遺された家族のために、ある程度の生命保険をかけておくことは大切なことです。でも、自分のための生命保険ってあまり考えたことがなかったです。
全ての生き物は生まれた瞬間から「死」へと進んでいきます。「死」は誰にでも平等にいつか確実に訪れます。全ての人の「時間」が今この時も失われつつあります。この世界で「取り返しのつかない」もっとも大事なものである「時間」。
この「時間」を大切にしなければいけないと思うし、「時間」を大事にすれば後悔は減っていくのではないかと思います。
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著者の諸冨さんは、多くの人の死を看取ってきたお医者さんに「死ぬときにやすらかに死ねる人と、後悔しながら死んでいく人はどこが違うのでしょう?」と尋ねたそうです。
するとお医者さんは「自分の人生で、し残したことがないかどうかです。やはり、やるべきこと、やりたいと思うことをやりきったと思える人は、とてもいい顔をしてやすらかに死を迎えるように思います」とおっしゃったそうです。
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人生最大の生命保険は「明日死んでも悔いのないように生きること」、「将来時間が出来たら、なんて考えずに、今の時間を大切にしてやれることを前倒しでやっておくこと」。
後悔のない人生を送って安らかに死にたいです。
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