今日が最後の1日だとしたら、今の仕事で良かったですか?

『もし今日が人生最後の日だとしたら、今日これからやることは、本当に私のやりたいことだろうか?それに対する答えが『ノー』の日が何日も続いたら、そろそろ何かを変えなければならない』

以前にスティーブ・ジョブズ氏の言葉を紹介しました。

僕は、『ノー』の日がずーっと続いてしまっていて、何かを変えなければならなくて、何かを変えたくて、どうすれば自由になれるかを模索し続けています。

いつもこんなことばっかり考えているので、その関係の情報には敏感になっています。

「今日が『最後の1日』だとしたら、今の仕事で良かったですか?」

経営コンサルタントの中村将人さんという方が書いた本を見つけました。

中村さんは、過去に5回死にかけたことがあるそうです。
間一髪で死を免れた経験が5回もあったことは、「人生はある日突然終わるかも知れない」ということを何度も気づかせてくれたので幸運だった、と語っています。

もしも「今日が最後の1日です」とお知らせしてくれるサービスがあって、自分が死ぬ日の朝に連絡をもらったら「最後の1日」に何をして過ごしますか?

・大切な人へ感謝の気持ちを、伝えに行きますか?
・子どもたちに今日1日を使って、どんな言葉を残しますか?
・愛する人に、別れの言葉を伝えますか?
・今までやりたくてもできなかったことを、目一杯やってみますか?

もしこれが「最後の100日」前にわかったとしたらどうでしょう。死ぬまでにやれることもずっと多くなるに違いありません。さらに、もしこれが「最後の3650日(=10年)」前にわかったとしたらどうでしょう。恐らく、そこから死ぬまでの10年は、本当にやりたかった仕事だけに取り組もうという人も、出てくるに違いありません。

これはつまり、死ぬ日がわかったら「やりたいこと」を真剣に探して取り組むけれど、いつ死ぬかわからないうちは「やりたいこと」には取り組まない。そう言っているように聞こえます。
少し回りくどくなりましたが、10代〜40代くらいまでの人のほとんどが自分の「死ぬ日」はまだ先のことだと考えていて、「本当にやりたいこと」や「今やっておくべきこと」については、実際には真剣にとらえていないということです。

残念なことに「最後の1日」までの期間が長くなればなるほど、人は真剣に考えなくなります。
本当は、たくさんあったほうがやりたいことに費やせる時間も多くなるはずなのですが、なかなかそのことに気がつかないものなのです。

 
この本のテーマは、
「人間はいつ死ぬかわからないし、人生は意外と短い」
「やりたいことを真剣に見つけること」
「役割を見つけて全力で生きること」
です。

すごく簡単に書いちゃっていますが、何度も死に直面して生きる意味を深く考えた人だからこそ出てくるのであろう思いが、そこかしこに表れています。

「正吉くん、あと40年で死ぬよ」と言われても、「ふーん、84歳の平均寿命より長く生きられるんだぁ」という感じで終わってしまいます。
でも、「あと1年で死ぬよ」と言われると覚悟が違ってきます。
あとの短い人生をどうやって生きて行こうか?と真剣に考えると思います。

この違いは何なんだろう。切羽詰まらないとやらない夏休みの宿題的な時間間隔なのかもしれません。

「いつかやろう」と思いながら「ゆでがえる」になっちゃイカンな、と思わせてくれる本です。

   
 

コメント

  1. クロスパール より:

    なかなかここまでを考えるのは難しいんですよね>< 日々の忙しさにかまけてとかまだまだ死は遠いと漠然と思っているなどで。ただ私の場合ですがたとえ死が明日ですよといわれても特に何かをすることはないと思います。逆にいえばそれほどしたい何かがないともいえるのかも? 早期リタイアを目指しているのも結局は怠けたいというのが主にありますからね~。

    • 正吉 より:

      クロスパールさん、コメントありがとうございます。
      確かに、死が明日ですって言われても「わ、やりたいことやらなきゃ」とは思わないかもですね。
      いつ死の宣告がきても「ま、好きなことやってきたし、仕方ないか」と思えるようになっておきたいです。

  2. よくわかります
    気が付くと自分がヒトである感覚すら忘れてしまっています
    まるで万能なサイボーグであるかのように
    心構えは大事ですよね

    • 正吉 より:

      消費しないピノキオさん、コメントありがとうございます。
      僕も機械のように同じような一日を終えちゃうことが多いです。その1日が満足できるものであれば良いとは思うのですが。

  3. けんたろう より:

    その日と言われたら何もしない(できない)のが普通でしょう。
    私の場合「あと10年」を知らされた気がして踏み切りました。
    何度も読み返したい記事です。

    • 正吉 より:

      けんたろうさん、コメントありがとうございます。
      そうですね。今日の今日に言われても、泣き喚くこととサヨナラを出来るだけお世話になった人に伝えるくらいかと・・。
      あれ?けんたろうさんは既に踏み切ったのでしたっけ?僕が忘れているだけでしたらゴメンなさい。

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