空き家再生ボランティアの後編です。
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昼食時に、なんとなくボランティア同士の自己紹介みたいなことをしました。
まぁ、大人同士の集まりなので形式ばった感じではなくて、「どこから来たんです?」みたいな感じの、自主的自己紹介だったんだけど、僕みたいに比較的近所の人もいれば、東京から電車で来た方とかもいて、昼食時にはこの自己紹介で結構盛り上がっていました。
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(主催者の室田さんはどうしているのかな?)
と思ったら、手持ち無沙汰な感じで体操とかしていたので(^^;)、いろいろ質問をしてみました。
正吉:「この物件はどういう経緯で借りられることになったんです?」
室田さん:「えーと、ざっくり言うと『縁』ですね。僕がこういう活動をしているので『よかったらどうぞ』みたいな感じで、この家を借りられることになったんですよ」
うーん、でも、それって信頼関係が無いと難しいよなぁ。
室田さん:「近所であれこれ活動していると口コミでそれが広がっていくんですよ。面白いですよね」
なるほどぉ。そうなのかぁ。
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正吉:「こういった古民家再生って、費用がかかりそうですよね?その費用はどうしてるんです?」
室田さん:「まぁ、こういった感じでボランティアの方に手伝っていただいたり、基本は全部自分たちで改修するんですよ」
室田さん:「業者に頼むと数十万円とか数百万円とかの見積もりがきちゃいますからね」
室田さん:「田舎に来たい人に安く住居を提供したいのに、高い家賃を払ってもらうワケにはいかないですからね。全部自分達で直していかないと」
なるほどぉ。
この考え方には、かなり賛同しました。
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「自分でやれることは自分でやる」
「それが自身の経験になって、次はもっと上手にできる」
こういう考え方はとても好き。(^^)
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田舎の空き家問題が解決しないのには、理由がある。
不動産屋さんは、改修して安く売れるような物件にはあまり手を出さない。
安い物件では大した利益が取れなくて、採算に合わないから。
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そして、役所では「空き家バンク」とかの制度があるけれど、実際はあまり機能していない。
役所で「空き家バンク」を運営しても、役所の職員が忙しくなるだけで、紹介した成績が給与に反映するワケではないから、公共の「空き家バンク」は積極的には物件を紹介しない。
(↑これは知り合いの役所の職員と酒を飲んで聞いた話なので、正確じゃないかもしれない。でも、こういう実態がある)
そして、これも僕が田舎に来てわかったことだけど、昔から住んでいる農家さんは自分の土地をホイホイ手放すようなことはあまりしない。
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というわけで、昼休みが終わった。
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午後は雨漏りの修繕作業となりました。
前回の記事で書いたけど、台所の天井が雨漏りで腐ってしまっていました。
その原因は、2階の屋根が崩れていて、そこから雨水が侵入して、台所の天井に水が溜まって腐ってしまったということがわかりました。
なので、屋根の修繕をしなければなりません。
屋根は、瓦(かわら)屋根でした。
「瓦屋根の修繕」なんて、素人にできるんだろうか?
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主催者の室田さんが、屋根に上って、数十分格闘していました。
そして…。
瓦屋根の穴が見事に塞がりました!\(^^)/
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2階の蚕棚もとてもキレイになりました。
★before
★after
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夕方になり、空き家再生ボランティアの活動が終了となりました。
皆で「お疲れさま」の挨拶をして、それぞれ帰っていきます。
若者もオジサンも、清々しい顔をしておりました。(^^)
参考リンク:改修ボランティア実地研修 ~山梨県生涯学習講座~ | NPO法人みんなの街
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僕は青年海外協力隊で、2年半ボランティア活動をしていて感じたことがあります。
ボランティアって「他者のために無償で労働力を与える」みたいなイメージがあるんだけど、、、
実はボランティアをすると「自分が受け取ることの方が多い」ということに気づきます。
今回も同じで、自分の労働力以上に、面白い人との出会いや、貴重な経験を受け取ることができました。(^^)
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この活動、もう少し応援してみようと思います。
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