田舎でクルマ探し -僕の田舎暮らし物語22-

2-10.田舎でクルマ探し

近くで買い物が出来ない、すぐに病院に行けない、等で妻のストレスが溜まってきていた。

そこで、妻専用のクルマを買う準備を始めた。

まずは、近所の中古車屋でクルマを探すことにした。

20年くらい前でも、「田舎暮らしに運転免許と車は必須!」と言われていた。

いろいろな意見があると思うけれど、小さな子供がいて、公共交通機関が少なくて、歩いて買い物に行けないのであれば、車は必須だと僕は思う。

我が家は、小さい子供が2人いて、バスは一日6本しかなく、駅までは歩くと2時間近く、一番近いコンビニまで徒歩30分。

これでは、いくら自転車があっても快適に暮らしていくのは難しいと思う。

家族にガマンをさせるために田舎に来たワケではないので、妻用の車を購入することは前提の話だった。

狙ったクルマは「軽」自動車。

クルマを2台所有するとなると維持費にも気を使う。

近所を走るだけだから、安くて、小回りのきくクルマが欲しかった。

市内の中古車屋をしらみつぶしに当たってみる。

キレイな軽自動車がたくさんあったけど、値段は以外と安くなっていない。普通車の中古の方が安いくらいだった。

中古車屋さんに聞くと、「軽」は人気があるからそんなに安くはならない、とのこと。

でも普通車では、維持費が高い。

(どうしようかなぁ)と何日か考えて、出した結論は「軽」を新車で買うことだった。

ディーラーを回り、妻の意見も尊重してダイハツの「ムーブ」に決めた。

僕は、新車を買うのが実はこの時が初めてだった。

こういう時のディーラーとのカケヒキも何も知らないまま、新人っぽい営業マンと交渉をしてみた。

「コレ、いくらになります?」
「えーと、このクルマはこれ以上、値引きは出来ないんですよぉ」

「あー、そうなんだ。でも、買えばなんかオマケしてくれるんでしょ?」
「えーとですね。フロアマットと雨よけは付けることができます」

「フーン。じゃ、コレください」
「え!あ、エート、少しお待ちください!」

僕のことを冷やかしと思っていたらしい新人営業マンは、急にバタバタと上司の所に行ってしまった。

「えーと、あのぉ、お支払いは何回ローンになされますか?」
「お金持ってきたから、コレで」
と言って、現金を出すと

「え!あーと、その、お待ちください」

(頼りない営業マンだなぁ)と思いながら、現金で買うんだから、もう少しうまく誘導すればもっと安くなったのかもと思った。

その後、新人営業マンくんは、クルマが売れたのがうれしかったのか、何度もウチにやってきて いろんなオミヤゲを持ってきてくれた。

オイル交換やメンテナンスも数年間無料でやってくれた。

動かなくなるまで乗りつぶすつもりで買ったので、新車で正解だったのかなと思う。

僕が会社にクルマで行ってしまっても、クルマで外を走り回ることが出来て、妻は元気を取り戻したようだった。

次は長男の幼稚園探しだ。


ずーっと前に僕が別サイトに書いていた記事を再掲しています。1990年~2005年くらいの話です。

続きます。

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