父の胃がん切除手術が終わりましたの続きです。
父の胃がん切除手術が終わり、翌日に状態が落ち着き、両親から「もう帰って大丈夫だよ」と言われたので、僕はその日に山梨に帰りました。
その翌日、母からこんなメールがスマホに届きました。
「お父さんが、せんもう状態になってしまって、今病院です」
(え? センモウって何?)
すぐにググりました。
術後せん妄とは、手術をきっかけにしておこる精神障害で、手術の後いったん平静になった患者さんが1~3日たってから、急激に錯乱、幻覚、妄想状態をおこし、1週間前後続いて次第に落ち着いていくという特異な経過をとる病態をいいます。
高齢の方に起こりやすく、術後の回復期に起こるため、術後の看護、ケアーの妨げになります。一度発症すると、生命維持に重要な管を抜いてしまう、夜間大声を上げて暴れるなど、看護スタッフによるケアーが困難になり、周囲の患者さんにも迷惑がかかります。さらに転倒・転落の危険も増大し、術後の大きな問題となってきます。
高齢の方の術後合併症の中では最も多く、75歳以上の胃癌(胃がん)、大腸癌(大腸がん)の手術例の検討では27%の方に術後せん妄が起こっていました。
父はまぎれもなくこの状態だったようで、手術後2日目の朝に、突然、点滴の管を抜いてしまい、看護士に注意されると、暴れ出して、やむなくベッドに固定されてしまったようです。
看護士さんとは、かなり激しいバトルを繰り返してしまったようで、腕には青アザが数箇所残っていました。
その後も、母が病室に着くと、「おぉ、来たか、じゃ家に帰ろう」と言ったりしていたそうです。
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僕は連絡を受けて、すぐに実家にトンボ帰りしました。
僕が病院に着いたのは夕方で、疲れていた母と交代しました。
そのときはもう、父もだいぶ落ち着いていましたが、病院や看護士の文句をドーっと1時間くらい聞かされました。
(恐怖、不安、不眠、ストレス、怒り、イライラ、いろいろなものが溜まっていたんだな)と思いました。
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そんなわけで、僕は未だに実家にいて、母と交代しながら父の病院に通っています。
見舞いを続ける母の状態も心配だったので、11月中は実家にいることにしました。
手術から1週間経ったので、明日の父の状態が良ければ、いったん山梨に帰ろうと思っています。
これからご両親を看る方もいるかと思い、この情報をシェアしました。
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