「早期退職後の人とのおつきあい」の続きです。
山梨にIターン移住してから、
「今晩はムジンだから・・」とか、
「ムジンで二日酔いだぁ」なんてことを、周りの人から聞くようになりました。
「へぇ・・」なんて半笑いで聞いていたのですが、「ムジン」って何だろ?と思っていました。
また、山梨の居酒屋や食べもの屋さんの看板には「無尽承ります」なんて書いてあって、「何コレ?」と思っていました。
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山梨県には「無尽(むじん)」という独特の習慣がある。
無尽とは月1回程度、特定のメンバーで集まって食事や飲み会をすること。そして、その時に食事代とは別にお金を出し合って積み立て、メンバーが順番に使ったり、グループの目的のために役立てたりすることをいう。
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山梨に移住して3年くらい経つと、無性にこの「ムジン」をやってみたくなって、会社の友達と3人で「ムジン」を結成(?)しました。(^^;)
月に1回、3人でお酒を飲んでただけなんですけどね。(^^;)
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家の近所でも、30代~40代の人たちが10人ほどで「ムジン」をしていました。その「ムジン」は地元民だけの集まりだったのですが、僕が酒好きという噂が広まったらしく、その「地元無尽」に誘われました。
「まぁ、一回くらい見学みたいな感じで飲みにおいで」と言われ、近所の居酒屋で行われる「地元無尽」に行ってみたら、とても楽しくお酒が飲めたので、参加することにしちゃいました。
その後2年ほど「地元無尽」で飲んでいましたが、会社を休職することになって、その「地元無尽」もお休みしていました。
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会社を退職して元気になったので、「地元無尽」も再開することにしました。
先週、久々に「地元の友」と飲んできました。
楽しかったです。
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心の病で休職して退職したこと、今は働いていないこと、しばらくは何もしないつもりであること、を話しました。
いろいろと心配してくれる人もいたし、
「日本酒を飲む相手が帰ってきた」と喜んでくれる人もいたし、
「ヒマなら仕事手伝ってよ」と言ってくれる人もいたし、
「オレも会社辞めたいんです」という年下の青年もいたりして、
なかなかエキサイティングな飲み会でした。(^^)
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今後は、家にいることが多くなるので、近所の人たちとも仲良く助け合っていきたいなぁと思うし、
自給自足的な生活のヒントをいろいろ教えてもらったり、僕がパソコンで資料を作ってあげたりして、お互いに協力し合えれば、これから面白い田舎暮らしが送れるかもしれないな、なんて考えてたら、少しだけ楽しくなってきました。
コメント
正吉さん、こんばんわ。初めてましてですかね。いつも興味深く読ませていただいているので、私としては初めての気がしないのですが。
ところで、無尽、長野にもあります。私は山口県の下関出身で、大学から東京。2年前にIターンで長野に来たので、正吉さんと同じように最初に「ムジン」と言う言葉を聞いたときは、なんじゃそれっていうカンジでした。
それに、長野は私の周りだけかもしれませんが、よそ者は入れないみたいですし、お金もないので、そんなもんかと思っていました。山梨とか長野とかその辺り独特の風習なんですかね。
では、これからも記事を楽しみにしています。
ヨレ蔵さん、はじめまして(です)。コメントありがとうございます。
無尽は長野にもあるんですね。
それよりも、、、ブログ面白いですね。早く自己紹介を完結してください。(^^;)
これからも読ませていただきます。(^^)
酒を呑むだけ?
それはまた変わった無尽だなあ・・・・・・。
本来は1対他の個人間金融のはずなんだけど、
山梨だけ違うのかな?
江戸時代を舞台にした時代小説を読んでいると、
良く出てきますが、
現代でも沖縄なんかが盛んらしいです。
そして、トラブルも伴ってあるようですね、
お金の貸し借りが絡みますから。
mushoku2006さん、コメントありがとうございます。
正確には「酒を呑むだけ」ではないと思います。落語でも出てきますよね。誰のところにお金が落ちた、とか・・。
沖縄でも「もやい」とか「もあい」とか言われるみたいですね。
地元無尽のメンバーでも、若い頃は無尽が10くらいあったから金が足りなくて大変だった、なんて聞きました。