前回の記事からの続きです。
「いろいろなことの積み重ね」が爆発した僕は、妻に「もう、一緒に生活していく自信が無い」とハッキリ言ってしまいました。
いてもたってもいられなくなり、家を飛び出し、車に乗り込みました。
そして、アテもなく車を運転し続けました。
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怒りを感じながらも(マズイな)と思っていました。
このままでは家庭崩壊です。
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1時間ほど運転して少し落ち着いてきたので、車を停めていろいろと考えてみました。
(どうしてこうなったんだろう?)
(何がいけなかったのだろう?)
(会社を辞めたことは間違いだったのかな?)
そんなことをずっと考えていました。
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会社を辞めて余裕ができた僕は、今まで時間が無くて妻に任せていた子供のことに手を出し始めました。
授業参観や部活の応援に頻繁に行くようになり、将来のことを一緒に考えたり、良いと思える本を紹介して読ませてみたりもしました。アレコレと口を出すことも多くなっていたと思います。
家事にも手を出し始めました。
妻は「ありがとう」と言ってくれていたけれど、本当は余計な仕事を増やしていただけなのかも知れません。
それらのことが全て悪かったとは思わないけれど、家族の中のバランスを崩す原因にはなっていたと思います。
「良かれと思ってやっていたことが、家族には負担になっていたのかも・・」
そう考え始めたら、それが次第に確信に変わっていきました。
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初めて書くかも知れませんが、僕は会社を辞めてから、
「絶対に幸せになって、自分の早期退職に反対した人たちを見返してやる」
という気持ちを持っていました。
「辞めてどうすんの?w」と苦笑いしていた上司や、「正吉、計画性無さ杉。ワロタ」みたいなウンココメントをしてくるヤツに対して、「どうだ、オレも家族もこんなに幸せになってるぞ!」と言い続けてやりたかったのです。
実際に僕が幸せになったのは間違いないんだけど、その気持ちが強くなったときに、家族に対して過剰な協力や、余計なおせっかいをしていたのかも知れません。
僕が仕事を辞めて家にいるようになったことは、家族にとっては良いことでは無いと思うし、
僕が幸せになったからと言って、家族も幸せになったとも言えません。
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車を停めて、そんなことを考えていた時に、長男くんから、LINEのメッセージがきました。
初めて「死」という文字が書かれていました。責任を感じたのでしょう。
そして、「お母さんは悪くないよ」というメッセージも書かれていました。
優しいヤツです。
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今まで「何もしたくない」「部屋で寝ていたい」と言って伏せっていた長男くんが、母親を守ろうとしている。
「家族を元に戻そう」というメッセージを送っている。
僕はそのメッセージを見て、閃きました。
(僕が一時的に悪役を演じれば、長男くんの登校拒否も自己否定も治まるのかも知れない)という気持ちも出てきました。
妻からもメッセージが来ました。
僕は家に帰って話し合いをすることを告げました。
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家に帰ると、妻と長男くんが2人で話をしていました。
僕は車の中で考えた上記のことを話しました。急にいろいろと首を突っ込みすぎてバランスが崩れたのかな、と。
2人は「そんなことはないと思う」と、言ってくれました。
「ゲームのことはちょっと考えが浅かった」とも言いました。
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妻からは、昨年の2月に「学校のことは先生やカウンセラーに任せて、家族は長男くんの味方をして家を安らぎの場所にする」と決めたことを忘れたのか?と聞かれました。
忘れてはいなかったけれど、確かにその意識は薄くなっていたな、と思いました。
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その後で、長男くんから、ショックなことを言われました。
昨年、登校拒否が始まったときに、感情的になった僕から言われた言葉がトラウマになっていた、ということでした。
また、母には言えても、僕には言えていないことがあると言われました。
「父には『言い出しにくい雰囲気』があるから」と言われました。
それは、僕がすぐに感情的になったり、冷たいものの言い方をされることがイヤだったから、とも言われました。
僕は、すぐに感情的になってしまうことについて謝りました。
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長男くんが寝た後に、妻と2人で話したときにもショックなことを言われました。
「長男くんが学校を辞めたくない気持ちは変わっていないのだから、また学校に行けるような対処をした方がよい」というようなことを僕が言うと、妻は「今はそっとしておこう」と言いました。
また「先送り」です。
僕:「先送りばかりでは、間に合わないかもしれない」
妻:「今は何も考えられないに違いない、学校のことは後で考える」
(何だか家族全員から全否定だな)と感じました。
そして、翌日、長男くんはまた学校を休みました。
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連休に入り、僕は家から離れることにして、5/2に家を出ました。
少し家族と距離をとってみよう、と思いました。
一時的に家族の中の悪者になってみるのもいいかもしれない、とも思いました。
(ちょっとこの辺り、気持ちをうまく表せなくて「何言ってんだコイツ?」となっているかも知れません)
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そして、僕の旅は続いています。
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