僕は47歳で会社を辞めた後、しばらくは失業保険で暮らし、2年後に個人事業主となりました。
1年目は少しだけ頑張って働いてみたのですが、所得税や住民税を納めるまでの収入は得られませんでした。
2年目は家族の問題がいろいろあって、ちゃんと働くのは来年からにしようと決めたため、完全な赤字となりました。
そして今は3年目です。
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長男くんが大学に合格し、家からは通えないため、一人暮らしをすることになりました。
アパートを借りることになるのですが、とても心配していたことが1つありました。
「ちゃんとお金を稼げていない自営業者が、自分の子供のアパート契約の保証人になれるのか?」ということでした。
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以前にこんな記事を書きました。
山梨の我が家は持ち家で、しばらくはココに住み続ける予定なので、賃貸住宅とは縁が無いだろう、と考えていたのですが、息子くんたちが賃貸に住むということにまでは頭が回っていませんでした。
順調にいけば2人とも大学に進学する予定で、教育費については細かく試算していましたが、息子くんの保証人としての立場を考えなければいけなかったのですね。
このブログでも書いているように、僕は個人事業主になりましたが、収入はとても低いです。
貯蓄を食い潰しながら生活しています。しかも起業2年目です。妻も退職しました。これでは、保証人としては信用されませんね。
子供のアパートを決めて、いざ契約となったときに、不動産業者さんから、
「連帯保証人となるお父様の審査をしますので、『住民税課税証明書』か『確定申告書の控え』を提出していただけますか?」
こんな感じのことを言われたらどうしよう?とずっと心配していました。
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「いやぁ、事業始めたばかりなんで2年連続で収入がほとんど無いんですよね~、エヘヘ~。」なんて答えたら、一発で断られそうだし、、、
「現在、収入はほとんど無いんですけど、銀行にお金は有るんです」と言って、銀行の『預貯金証明』を見せるとか、、、
「2年分の家賃を前払いします!」と言えば大丈夫なんじゃないか?と考えたり、、、
いろんな心配と対策を考えていました。
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アパートを決めて、不動産業者さんで契約書の記入をすることになりました。
「連帯保証人欄」に父である僕の名前を書き、「職業欄」には「自営業」と書きました。
不動産屋さんから、
「名刺をいただけますか?」と言われ「あ、名刺は作っていないのですが・・」と返し、
「では、『屋号』を書いていただきたいのですが・・」と言われ「屋号は特に無いのですが・・」と返したところで、
(あ、これじゃ怪しいよな、オレ、ちょっとヤバいかもな・・)と思い始めました。
「では、どんな職種かをお書きいただけますか」と言われました。なので、「ファイナンシャル・プランナー」と書きました。(実績はないけどウソではない)(^^;)
(まだ何か聞かれるかな?)と身構えましたが、それだけで契約完了でした。
結果的には何の問題もありませんでした。
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今回、アパートの契約に関して、何の問題もなかったのは、
●大家さんが細かいことを気にしない人だったこと
●地域密着型の不動産業者だったこと(大手ではない)
●契約時に親である僕がその場にいたこと
●アパート自体が大学生専用のような所だったこと(家賃も安い)
などの理由があったのかもなぁ、と思いました。
その他、地域性もあるのかも知れません。(関西ではもっとシビア、と聞いたことがあります)
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というわけで、よかったよかった一件落着、という話なのですが、今回気づいたことが一つあります。
「見かけだけの『信用』なんて必要ないけど、やっぱり『信用』って大事だし、わかりやすく『信用』してもらうための工夫は必要だな」と感じました。
今までは、相手のある仕事をするときでも、「やりたいことや業種も変わるだろうから、屋号も決めないし、名刺も作らない・渡さない、お会いしてお話しをしてみて、それで信用してくれないのならば一緒に仕事するのはやめましょう」という何となく勝手に思い上がったようなところが僕にはあったような気がします。
でも、今回、子供の賃貸契約をしたことで、相手に余計な心配をさせずに信用してもらえて安心してもらうのも、優しさかも知れないなぁと感じました。
今期からお仕事をちゃんとしようと決めたので、その辺りのこともちゃんと考えてみようと思います。
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