前回の記事で「理想の仕事」について書きました。
今回は理想の趣味について。
自分の理想の趣味を他人の書いた妄想に合わせるのかよ って思われるかも知れないけど、こういう考え方って好きなのよ。(^^)
前回と同じく、「<インターネット>の次に来るもの」(原題:THE INEVITABLE(不可避))という本からの引用です。
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共同作業をしていない間は、私はぶっ飛んだバーチャル世界で遊んでいる。
この世界は全部ユーザーが作ったもので、コントロールしているのもユーザーだ。私はこの世界で山頂に村を建設していて、そこの石壁や苔むした屋根のタイルなどをすべて正確に再現する作業を6年ほど行なっている。
私の作った雪の積もった一角は評判が良いが、もっと大切なことは、われわれが作っている巨大なバーチャル世界にもそれがきちんとはまっていることだ。
この世界のプラットフォ-ムでは、いろいろなタイプ(暴力的/非暴力的、戦略型/シューティング型)のゲームが3万以上も休むことなく稼働している。その展開エリアは月の表面積くらいある。いまでは2億5000万もの人がゲーム製作に関わり、各人がこの広大な世界の特定のブロックの面倒を見ていて、それらは各人が持つ接続されたチップ上で展開している。
私の村は、わが家であるスマートハウスのモニター上で動いている。
かつては会社が破産したことで仕事を失ったりもしたが、いまでは(他の何百万もの人と同様に)自分がコントロールできる領域とチップだけで働いている。われわれは皆、このシェアされた「より大きな世界」(グレーターワールド)に小さなCPUとストレージを提供していて、屋上の中継器によるメッシュ状のネットワークでリンクしている。
私の家の屋根には太陽電池で動くミニ中継器があって、近くの家の屋上の中継器とコミュニケーションしているので、われわれグレーターワールドの建設者たちは、企業のネットワークから放り出されることを心配する必要がない。共同で運用されるこのネットワークは、誰も所有していないが、むしろ皆が所有していると言える。
われわれの貢献は売り渡すことはできないし、日常を拡張して相互接続された空間を作ってゲームを楽しんでいるだけなので、それで商売をする必要もない。このグレーターワールドは史上最大の共同組合であり、われわれは地球規模のガバナンスというもののヒントをここで初めて掴んだ。
このゲーム世界の政策や予算は電子投票で一つひとつ決められ、多くの説明や解説、AIなども動員して円滑に進められる。いまでは2億5000万人以上の人々が、自国の予算についても同じように投票で決められないかと論議している。
こうした奇妙に再帰的なやり方で、人々はグレーターワールド内でチームや協同組合を作っては、実世界に応用しようとしている。
バーチャル世界の方が、コラボレーション用ツールの進歩が速いことに気づいたのだ。「インターネットの次にくるもの」 第6章「SHARING」より
これが「理想の趣味像」です。
これもまだ現実の話ではないけれど、やはり今 バズワードになっているメタバース的だなと思います。
既にこういった環境で遊び始めている人もいるかも知れません。
でも、ここで書いている「グレーターワールド」に近いものは まだ無いんじゃないかな。
メタ(旧FaceBook)は、こういう世界を作りたいんだろうけど、メタの手のひらで踊るのは何となくイヤだなぁと思うのです。
『誰も所有していないが、むしろ皆が所有している』みたいな環境で遊べれば楽しそうです。
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仕事も趣味も、地域や国を超えて広がっていきつつ、中央集権的ではなく自立分散的になっていき、どんどん自由になっていく。
分散すると孤立してしまうんじゃないかと考えがちだけど、人とはネットワークで疎(そ)につながっていく。
顔を合わせることが無くなっていき、オンライン上でニックネームやアバターで付き合うことが多くなる。
そういった未来は少し怖くもあるけれど、想像していると とてもワクワクしてきます。(^^)
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理想の仕事と理想の趣味を得るために何をすればよいのか?
僕みたいなオジさんにできることは、まずは、10代20代の人達に置いていかれないように技術の進歩についていくことなのかも。
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