先日、僕が5年前に辞めた会社の元同僚2人とお酒を飲んだ。
その2人とはとても気が合って、在職中も良くお酒を飲んでバカ話をしたり、会社の愚痴をこぼし合ったりしていた仲だった。
とてもキライな会社だったけど、(あの人は今どうしてるんだろ?)と僕が思う人はたくさんいて、そんな話をしながら3人で盛り上がっていた。
僕がいなくなってから5年も経つのに、職場の問題点が全く解決していないことにすっごく驚いたんだけど、その話はまた別の機会に。。
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今回書こうと思うのは「僕の感覚がズレてきているのだろうか?」問題について。
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2人とも僕と同じく「もう会社辞めたい」がずっと口癖。(^^;)
Aくんは子供がまだ小さく、新居を建てたばかりなので、会社を辞めたいけど辞められない。
Bくんは独身で、残業がすごく多くてイヤなんだけど、給与や待遇が悪くないので会社を辞める決心がつかない。
2人とも本気で会社を辞める気は無いのだと思う。
自分が納得して会社勤めを続けられるのであればそれが良いと思うし、「あんな会社辞めちゃいなよ」などと無責任にけしかけるつもりも無いので、「オレも辞めてぇ!」と2人が言うのを「うんうん、わかるわかる」と話を聞いていた。
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少し驚いたのは、会社を退職する年齢やタイミングについての話をしていたときだった。
(最近は、定年の延長や再雇用制度で会社を辞める年齢が「65歳」に延びてきているね)
(年金の受給開始年齢が延びているからで、今後はもっと延びそうだね)
(オレらが年金受け取るのって「75歳」くらいになるんじゃない?)
(そうなったら「70歳」くらいまで働け、みたいにな話になるかもね)
そんなことを言ったら、怒られてしまった。
「冗談じゃない!今(考えている年齢)よりも長く働くなんてザケンなよ!」
「あいつら(政府?)が何も考えていないだけなのに、なんでオレらが割を食って働き続けなきゃいけないんだよ!」
お酒の酔いもあったのだろうけど、彼がそう言ったのに少しビックリしてしまった。
(え?働くのがイヤになったら、自分で働くのを辞めるって決めれば良いんじゃないの?)
僕はそう思うんだけど、彼はそうではないみたいだった。
正確にはわからないけど「世間の流れに合わせて働く(生きる)」のが、彼にとっては普通の感覚のようだった。
(会社を辞めようと決める前は、僕もそういう感覚だっただろうか?)と少し気になった。
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僕は今、新聞を購読していないし、テレビのニュースもほとんど見ていない。
日々の情報収集は、読書、twitter、ブログ、がほとんど。
twitterでフォローしている人やブログを書いている人は、自営業・フリーの人やセミリタイア指向の人が多く、会社に勤めている人もいるけど、自立心旺盛な人ばかり。
こういった情報を日々受け取ったり、自分からも発信することで、僕の感覚が会社員の彼らとはズレてきているのかも知れない。
そんなことを強く感じた。
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一応書いておくけど、この話は、僕が正しいとか、彼がおかしいとか、もう彼とは話が合わないから付き合えない、とか言っているワケではない。
仕事や労働の価値観が違うなんて些細な問題で、ゲラゲラ笑いながら楽しく飲める彼らとの関係の方がとてつもなく貴重だ。
ただ、付き合う人や交わる人が変わると自分の考え方や感覚が変わっていく、ということを目の当たりにして、淋しいような悲しいような少し嬉しいような妙な感覚を味わったことを書いておきたかった。
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「今度はBBQでもしながらビールを飲もう」そう言い合って会は終わった。
多大なる迷惑をかけて会社を辞めた僕を、快く飲み会に誘ってくれる彼らに感謝である。
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