(ちょっとグロい部分もあるので注意して読んでね)(^^;)
入院して、生命維持の点滴を受け、痛み止めの点滴も受けて、腹痛は少し治まっていた。
でも、胃のムカムカや、腹部全体に感じるズーンという重さは消えない。
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昼過ぎに、医師から盲腸の手術について説明を受けた。妻と一緒に説明を聞いた。
CT画像を見ながら、今の僕の状態の説明を聞く。
盲腸(虫垂炎)の具体的な事象については省くけど、ポイントは「手術を受けるか?」ということだった。
盲腸では「薬でちらす」と言う言葉をよく聞く。
手術をしないで注射を打って様子を見るということも出来るらしい。
でも、僕は「手術一択」だった、
「あんなにツライ痛みがもう一度来たらオレは死ぬ」と思っていた。あんな地獄は二度とゴメンだ。
全身麻酔の危険や、再手術の可能性などの同意書にサインをして、夕方16時からの手術が決まった。
考えてみれば、全身麻酔をされるのって初めてだ。何だか少し怖いような気もする。
仕事の取引先とキャンプをする予定だった友人に、これから手術を受ける旨のメール連絡をしておいた。
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僕は、小学生の頃に脱腸(ヘルニア)の手術をしたことがある。
そのときは、左腹部の一か所を2cmくらい切ったんだけど、最近の腸の手術は腹部に穴を2カ所あけて、スコープで腹の中を確認しつつ、もう一つの穴からレーザーを入れてゴチャゴチャっとやる感じらしい。切った後の虫垂はヘソから出すらしい。(ものすごく適当な説明だけど)
その方が痛みも少ないし、身体に与えるインパクトが少ないんだそうだ。
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16時に手術室に連れて行かれる。
全身麻酔のせいか、手術前後の記憶がすごくアイマイ。
ただ、麻酔医師の先生が「だんだん麻酔が効いてきますよ~」と言っていたのは覚えている。
その後の記憶は無い。
手術が終わったのもよく覚えていない。手術室から運び出される途中に、妻の顔があったことだけ微かに覚えている。
手術は1時間の予定だったのに2時間もかかった、ということを後で聞いたけど「ふーん」という感想しかなかった。
その日はナースステーションの隣の部屋で寝た。痛み止めを何度も打ってもらった。
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入院3日目の朝に、手術をしてくれた医師にいろいろと話を聞くことができた。
「手術の決断をしてくれて良かったですよ」
「お腹の中、ヒドい状態でした。腹膜炎を併発していましたから」
虫垂の炎症によって出た膿やらの悪いモノがお腹の中に広がってしまったため、水で洗い流すみたいなことをしなければいけなかったらしい。
だから2時間もかかったのだそうだ。
盲腸(虫垂炎)を放っておくとこういう目に遭うらしい。
僕の場合は急性だったので仕方ないのだが、前兆があったのに放っておくと死の危険もあるという。
虫垂炎は若者の病気という印象があったんだけど、50歳を過ぎてもなることがあるし、小さな子供でも高齢者でもかかる可能性はあるということです。
気をつけましょう。
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最近の盲腸の手術は進んでいて、軽い人は2泊3日くらいで退院できる人も多いらしい。
手術の翌日に退院する猛者もいると言う。
でも、僕の場合は全然当てはまらなかった。
とにかく痛い!
もう泣きたくなるほどずっと痛かった。
病院のベッドって電動で身体を起こしてくれるから、何とかトイレに行けたけど、アレが無かったら何度か漏らしてしまったと思う。
起きようと思ってから実際に起きるまで20分くらいかかったりした。
手術跡も痛かったけど、腸も痛かった。イヤ、腸の痛みの方が強かった。
4/27(火)に手術を受けて5/1(土)まで、強い痛みが続いた。
痛み止めの点滴を何度もお願いした。
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5/1にようやく点滴が外れて、お粥を食べられるようになった。
5/2(日)にはシャワーを浴びても良くなった。
グロい話で恐縮だけど、手術の際に完全に膿が出切らなかったので、僕のお腹の穴には「ドレーン」と呼ばれる管が付いていた。
その管もようやく取ってもらえた。
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「5/3には退院可能ですよ」と言われたんだけど、家に帰って痛くなってまた病院に逆戻りになったら最悪だなぁ、と考えて、結局5/5(水)まで入院させてもらうことにした。
山梨は新型コロナウィルスの感染者が少なく重傷者も少なかったので、ベッドに余裕があったのも幸いだった。
それ以前に、救急車を呼んで、すぐに来てくれて、すぐに検査をしてもらえたことも、このご時世を考えれば幸いだったのだ。
いろいろ大変だったけど、やっぱり僕はなんだかんだで運が良いのだ。(^^)
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痛みに耐えながら、また、後半は何もすることが無い静かな環境で、いろんな事をボーっと考えることができた。
やっぱ健康が一番だよなぁ、としみじみ考えたりして。
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とは言え、こんな最悪な黄金連休は二度とゴメンだ。
盲腸(虫垂炎)の原因はよくわからないけど、とりあえずいい歳なんだから暴飲暴食をしないように気をつけて生きていこう。
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