彼はまだ変わらない日々を送っているのだろうか?

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次男くんが足にケガをしたので、毎日、車で学校へ送り迎えをするようになった。

今朝、懐かしい人と車ですれちがった。
その人とすれちがうのは、2年ぶりくらいだろうか。

その人とは知り合いでもナンでもない。
ただ、通勤時にすれちがっていただけの関係だ。
お互いに、毎朝、ほぼ決まった時間に田舎の一本道を通勤していたから、目を合わすまでもなく、すれちがいざまに何となく顔を伺い合う関係だった。

今日見た、その彼は、2年前とまったく変わらない表情をしていた。

その頃から、つまらなそうな顔をして、タバコを吸いながら、ハンドルを握っていた。
顔を見ただけでは、彼の状況まではわからないけれど、今も、人生に満足している感じではなかった。(大きなお世話だけど)

もちろん、彼から見た僕もずっとそうだったと思う。

僕も毎朝通勤するのが苦痛だった。

(今日はつまらない会議があるな)
(昨日のシステム移行で、トラブルが起きてたらイヤだな)
(今日は嫌いな上司が来る日だな)
(休みまであとX日もあるのかよ)

なんて、いろんなネガティヴなことばかり考えて、そんな気持ちをまぎらわせるためにタバコを何本も吸いながら、行きたくもない会社にいつもイヤイヤ向かっていた。

音楽を聴くこともあったけど、聴きたくないときは、つまらないラジオを聴くともなしに聴いていた。

すごくムダな時間だったと思う。

彼から見た僕の顔も、きっとつまらなそうに見えていたんだろうな、と思う。

僕の状況は変わった。

会社を辞めて、

通勤をしなくなった

タバコもやめた

ストレスを感じなくなった

あんなにキライだった朝がとても好きになった

自分の人生に関係のないどうでもいいこと、考えても仕方のないこと、イヤなヤツのこと、つまらないこと、を考える必要がなくなった

彼は僕の変化に気づいただろうか?

(なんだコイツ、生きてたんだ)と思っただけかな?

   
 

コメント

  1. MUDMAN より:

    会社辞めて痛感したことの1つが、朝が来るのがこんなにも気持ちいいとは思わなかった。^^)

    • 正吉 より:

      MUDMANさん、コメントありがとうございます。
      本当、こればかりは体験してみないとわかりませんよね。うひひ。(○`∇´)

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