僕が毎週「都会に帰省」する -僕の田舎暮らし物語20-

2-8.僕が毎週「都会に帰省」する

10月中に着々と冬支度を整えていたのだけれど、 家族は年内には帰って来なかった。

理由は、僕の仕事が忙しすぎたことだ。

「あなたが毎日午前様で帰ってくるような状態なのだったら、このまま実家にいて年末年始まで過ごした方が良いのかも」という妻の意見を尊重することにしたのだ。

僕もその方が気が楽だったので、さらに2ヶ月田舎で一人で過ごすことになった。

毎週土曜日の朝、中央高速を走って川崎まで行き、産まれたばかりの次男と家族の顔を見て、週末を過ごして、日曜日の夕方に山梨に帰る。

周りからは「大変だね」と言われていたけど、家族と離れることで絆が強まった気がした。

行きも帰りも渋滞とは逆方向だし、「田舎」と「都会」を往復することで気持ちの切り替えも出来た。

なので、苦にはならなかった。

横浜に住んでいた時は、人の多い「都会」がキライだったけれど、田舎で生活するようになると「都会」が恋しくなる。

「都会の便利さ」や「人ごみの心地よさ」みたいなものを感じるようになってきたのだ。

これは、僕にとって大きな発見だった。

青年海外協力隊に参加してアフリカで2年間暮らした時も、「日本の良さ」をすごく感じたし、日本を離れている時の方が「日本」という国のことがよく見えていた気がした。

移動や旅をすることは、自分の位置や自分の本当の気持ちを確かめるのに、とても大事なことなのかもしれないな、とこの頃よく感じていた。

やがて、忙しかった仕事が少し落ち着き始めた。

そして、2002年1月に「4人家族での田舎暮らし」が始まった。


ずーっと前に僕が別サイトに書いていた記事を再掲しています。1990年~2005年くらいの話です。

続きます。

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#早期退職

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