2-4.仕事と家族の問題(前編)
田舎暮らしを始めた当時、僕の仕事はSE(システム・エンジニア)だった。
転職した先の工場では、生産管理システムを担当することになった。
転職したばかりの頃にやるべきことは、まず今の仕組みがどうなっているかを知ることだった。
今の仕組みを改善しながら新しい仕組みをのせていくのが僕の仕事だったのだが、最初は、定時で帰れるくらいの余裕のある仕事量だった。
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そんな仕事の中で自分の居場所を作るために、何か秀でたモノを持っている必要があると考えていた。
新しいシステムを立ち上げるための準備作業の中で
「今、足りないもの」
それを探していた。
業務の知識やシステムの考え方は、先輩から教わることが出来たが、自分から与えられるモノは何か?
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システムの開発が進み、テストの準備段階になった頃、テストのためのデータ整備やマスタの整備に、とても時間がかかっていることに気がついた。
「ツール(道具)を使えば、短時間で出来るんじゃないかな?」
と思い、提案をしてみたら、そのツールを作れる人がいないことがわかった。
「あ、これだ」
そこから、マイクロソフトの「ACCESS」と「EXCEL」を使ってデータ整備のツールを作成し始めた。
データベース・ソフトの「ACCESS」は あまり使ったことがなかったので、本を読んで勉強したり、インターネットで情報を得たりしながらそのツールをコツコツと作っていった。
それを広めていくと、次第に「そのツールを使いたい」という人が増え始めた。
ツールの使い方を説明したり、EXCELの使い方を教えたりしていうちに、「マスタ整備のことは あの新しいヤツに聞け」という雰囲気が出来てきた。
他部門の人と仲良くなることができて、社員食堂であいさつする人も増えてきた。
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ようやく自分の居場所が確保できてきて、仕事も面白くなってきた。
しかし、僕の残業時間が少しづつ増え始めていた。
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ずーっと前に僕が別サイトに書いていた記事を再掲しています。1990年~2005年くらいの話です。
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#早期退職
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