地方移住のための転職活動を始める(後編) -僕の田舎暮らし物語6-

1-6.地方移住のための転職活動を始める(後編)

人材紹介会社に登録してから1週間後、A4サイズの封筒が届いた。

中をのぞいてみると、3社の転職候補先の書類が入っていた。

「フーン」という感じで眺めてみたが、あまり気乗りはしなかった。

理由は、

1.山梨や長野に職場はあるけど、本社や他の営業所が東京・大阪にある。(つまり、すぐに転勤になる可能性もある)

2.今よりも年収が少なくなる。

3.会社の場所が、僕の住みたい場所の近くではなかった。

ということだった。

資料をもらうばかりで返事の一つもよこさない僕に対して、人材紹介会社の担当の方が電話をくれるようになった。

「先日送った資料はいかがでした?」

「早く返事をしていただかないと、先方も返事を待ち望んでいらっしゃいます!」

正直言って、うるさかった。

(そっちがお願いするから、こっちは登録してやったんだ)という思いが僕の中にはあった。

(別に今、職に困っているワケではないんだ)というヘンなプライドもあり、気の無い返事を続けていた。

しばらくして、「山梨に工場を持つ会社からの引き合いがあります」という連絡が入った。

場所を見てみると、八ヶ岳のふもとである。場所は良い。

本社は山梨ではないけれど、僕が大きく出世しなければ(笑)、工場に常駐できそうな感じである。

あまり、断り続けるというのも、心苦しい。

「一度、お話だけでも聞いてみてはいかがでしょう?」

という担当者の言葉に、つい、「ハイ」と答えてしまった。

その人材紹介会社で、山梨の会社の方と話をすることになったが、それは実質、面接だった。

「希望年収はいくらか?」
「どういう経緯で転職を考えているのか?」
「当社の求めている技術をあなたは持っているのか?」

などについての質疑応答があった。

僕は、この時点でもあまり転職に対して乗り気ではなかったので、強気な発言をしていたと思う。

「年収が今より下がるのであれば、転職はしない」
「かといって、残業が今より多いのでは意味が無い」
「転職活動をし始めたばかりなので、いろいろな企業に会ってみたい」
「だから、すぐに御社に決めようとは思っていない」

この横柄な態度が、自信満々の印象を与えてしまったようだった。

面接後に、人材紹介会社社担当の方から電話があり、
「年収は今と同じレベルで考えるので是非来ていただきたいそうです」
という返事をもらってしまった。

それからはトントン拍子だった。

実際に山梨の工場に行き、職場を見せてもらった。

こちらからお願いして、これから上司や同僚となるヒトと面談もさせてもらった。

適正試験のようなものを受け、雇用契約についても話し合った。

何も問題が無さそうだった。

後は、今の会社を退職する話をつけ、家族を説得するだけであった。

ずーっと前に僕が別サイトに書いていた記事を再掲しています。1990年~2005年くらいの話です。

続きます。

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#早期退職

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