1-5.地方移住のための転職活動を始める(前編)
「田舎で仕事をする」と考えて、まず思い浮かんだのは、
●陶芸のヒトになり、焼き物で生計を立てる
●農家のお手伝いをして、ゆくゆくは農業で生計を立てる
●山林に入り、林業で生計を立てる
などの、田舎ならではの職種だった。
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一応、本などを買い、それぞれの職種について調べてみた。
どれもあこがれのある職業ではあったけど、今までの収入を維持することはまずムリだった。
妻と長男、そして産まれてくる赤ん坊のことを考えると不安だった。
そして、もっとツライのは今までのキャリアを捨てなければならない、ということだった。
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システムエンジニアとしてのキャリアを生かしつつ、田舎に住む。
さらに、あまり残業バリバリの開発メインの仕事はしたくない。
・・・。
転職雑誌を見ても、インターネットで調べても、適職フェアのような所に行っても、そんな都合のいい仕事は見つからなかった。
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ずっと購読していた「Uターン・Iターン・ビーイング」という雑誌で「Uターン・Iターンフェア」というのを開催していた。
(ダメ元で行ってみるか・・)と、かなり消極的な思いで参加してみた。
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「Uターン・Iターンフェア」では、田舎にある企業が集まって、「Uターン・Iターン」を望むヒトに対して、会社説明や面接を行なってくれる。
こちらの消極的な思いが通じるのか、コレ!と思った企業の面接官からも、
「田舎だからといって、選抜基準は甘くありませんから」
などと言われて、意気消沈してしまった。
(んなこたぁ、わかってるよ・・・)
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(ハナシを聞きたい企業もないし、もう帰るか・・・)と思っていると、メガネをかけて真っ黒のスーツを着た軽い感じのヒトに、
「どのような業界に転職希望なんですか?」
と話しかけられた。
(なんだ、コイツ?)と思いながら、
「えー、まぁ、SE関連の・・」
などと、あいまいなことを言って逃げようとすると、
「歩きっぱなしで疲れたでしょ?お茶でも飲みましょう」と近くの喫茶店に誘われた。
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詳しく話を聞いてみると、人材紹介会社に登録させるための勧誘だった。
要するにそのヒトは、人材紹介会社の営業さんだったのだ。
登録するのは無料だし、地方の会社からの引き合いも多い、とのことを聞き、軽い気持ちでその会社に登録した。
その出会いが、僕の運命を変えるとはその時は思っていなかった。
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ずーっと前に僕が別サイトに書いていた記事を再掲しています。1990年~2005年くらいの話です。
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#早期退職
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