「ガンかもしれません」と言われてから、検査・入院・手術・退院までの費用は全部でいくらだったのか?を調べてみた

ここ最近、がんに関する記事が多いです。
今、僕の中で一番ホットな話題なので、もう少しお付き合いください。

「父の胃に腫瘍が見つかり『ガンの疑いがあります』と言われてから、検査・入院・手術・退院までの費用は全部でいくらかかったのか?」を、調べてみました。

「がん治療に関わる費用はどの程度だと思いますか?」と、もし聞かれたら、どう答えるでしょうか。

僕が保険について勉強する数年前だったら、「平均で200万円くらい負担するのかな?」と答えていたと思います。

がん未経験者に対する質問では、がんの治療費が300万円以上かかると考えている人が最も多く、全体の73.4%が200万円以上かかると予想しています。

一方がん経験者に、実際にがん治療でかかった費用を聞いた所、50万円程度が最も多く、全体の69%が100万円以下となっています。

がん治療=高額と思っている人や、治療が長期化した時の費用を考えると300万円ぐらいかかるものだと捉えている人が多いのですが、実際にはそこまで高額になるケースは稀ということですね。

がん経験者に聞いた実際のがん治療の入院費用 | はじめてガン保険

がんを経験したことのない人、身近にがん経験者がいない人は、がん治療費を高めに考えてしまい、実際にかかる治療費とは乖離があるようです。

ここで父の胃がん治療の費用を記しますが、はじめに書いておきます。

「かかる費用」「負担した費用(支払った費用)」は別に考えます。

初めに「1.かかる費用」を、次に「2.実際に病院に支払った費用」を書きます。

1.胃がん治療に「かかる費用」

(1)胃がんの検査から入院までの治療費用

診療費:18,760点=187,600円(点は診療報酬点数のことで、1点の単価は10円)
※胃カメラ・CTスキャン・血液検査・大腸がんの疑いもあったのでその分の検査費用などを含めています
※数回分の領収書をまとめています

(2)手術費用・11月の術後費用と入院費

診療費:152,973点=1,529,730円
食事負担額:5,200円
保険外費用(ベッド代等):77,987円

(3)12月の術後費用と入院費

診療費:9,255点=92,550円
食事負担額:1,820円
保険外費用(ベッド代等):25,920円

「かかる費用」の総額=1,920,807円

総額で約200万円になりました。

一瞬、想像した費用が正しかった気がします。
ただし、これはあくまでも「かかる費用」です。「支払った費用」ではありません。

では、支払った費用はいくらだったのか?

2.胃がん治療で「支払った費用」

(1)胃がんの検査から入院までの治療費用

診療費:18,760点=18,760円

(2)手術費用・11月の術後費用と入院費

診療費:152,973点=44,000円
食事負担額:5,200円
保険外費用(ベッド代等):77,987円

(3)12月の術後費用と入院費

診療費:9,255点=9,255円
食事負担額:1,820円
保険外費用(ベッド代等):25,920円

「病院に支払った費用」の総額=182,942円

総額で約18万円でした。

receipt_1
receipt_2

解説します。

「診療費」の負担が減りました。

僕の父は84歳で「後期高齢者」なので、診療費が1割負担になります。
なので、(1)、(3)の診療費が1割負担になりました。
→現役世代の僕であれば、3割負担になります。

(2)の診療費は、1割負担だと1,529,730円→152,973円になりますが、
「高額療養費制度」の対象となるため、「自己負担限度額」の44,000円となりました。
→現役世代の僕であれば、「自己負担限度額」は約82,400円になるはずです。

保険外費用のベッド代は、個室を希望しなければ無料にすることもできました。
ベッド代が無料になると、支払う費用の総額は約8万円になります・・・。

いかがでしょうか?

あまりにも「病院に支払った費用」が少なくて、驚いた方も多いと思います。

僕の父がガンになったのは不幸なことでしたが、手術がうまくいったことと、術後の経過が良くて治療が長引かなかったため、入院期間も費用も大してかからなかったことは、不幸中の幸いだったのかもしれません。

まだ、転移の心配などもあるので、言い切れませんが・・・。

不幸中の幸いで良かった、と思うと同時に、疑問が生まれました。

「やっぱり『ガン保険』なんて、必要ないんじゃないの?」

続きを書きます。

  
  

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