(20年くらい前に他のブログに書いていた記事です)
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山梨にiターンしてから、水の美しさに惹かれて釣りに出かけるようになった
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近所の川は、僕の過去の釣り経験からするとまったくの未体験である「渓流」だ
釣りをかじったことのあるヒトならわかると思うが「渓流釣り」はムズカシイと言われる
対象魚はイワナやヤマメ、アマゴ等で、こいつらはやたらと警戒心が強い
物音や人影で、すぐに隠れてしまい、一度そういう状況になるともうその日は、なかなか表には出てこないという性癖をもつ、引きこもり系のサカナなのだ
僕は、この辺りの川にはそういったサカナがけっこういるという情報を得て、早速入門本を買い、竿・糸・針・オモリ・エサ箱を購入し、近くにある「釜無川(富士川)」へと向かったのである
■渓流釣り1日目
ポイント(サカナがいる場所)がわからず、サカナの姿も見えない…
エサにしたイクラをほおばりつつ「まあ、初回はこれくらいにしといてやるか」と家に帰った
■渓流釣り2日目
「その川に生息する生物をエサにすべし!」という入門書の教えを忠実に守り、川虫をつかまえてエサにしてみる
ポイントらしい場所は見つかったが、竿さばきがヘタクソで「ここぞ!」という場所に仕掛けを放りこめない
■渓流釣り3日目
渓流の流れが少しずつわかってきた
ポイントにもだんだん仕掛けが流れるようになったけど、まったくアタリが無い…
「ねらっているサカナは、ココにはいねぇんじゃねぇのかな?」と思い始める
■渓流釣り4日目
今回もまったくアタリ無し。完全にこの川に対して不信感を抱く
「サカナがいないなら、入漁料なんか取るなよな・・」と悪態をつきはじめる
しかし、この時、「お!ここは?!」というポイントを見つけた
■渓流釣り5日目
前フリが長くて申し訳ない
忘れもしないこの日(いつだっけ?)は、雨上がりで午後2時くらいから次第に天気が回復してきた
「雨上がりは渓流魚の警戒心が薄れる」という入門書の教えを忠実に守り、
「今日こそは 息子2人をオフロに入れてもらうかんね!」
という妻のギンギンの視線を
かわしながら川に向かった
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エサの川虫を20匹ほど捕まえて、前回にらんでおいたポイントに着いた
中腰の姿勢で物音をたてないよう、静かに仕掛けを流れ込みに流す
渓流釣りは、基本的に「ウキ」を使わない
糸につけた「目印」と竿に伝わってくる感覚で、サカナがエサを食ったかを判断するのだ
しかし、流れのあるところでは、目印や竿に伝わってくる感覚が流れによるものなのか、サカナがエサを食ったことによるものなのかが、素人には判断がつかない
一度目は、訳がわからないまま、エサが無くなっていた
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そしてニ度目
目印が今までにない動きを見せ、竿先に「ビビッ」という感触がきた
すかさず「エイヤッ」と竿をあげて、アワセる
「グングンッ!」と竿がしなった
透きとおった川の水の中に 白いサカナの腹がキラリと光る
(あわてない あわてない ゆっくり ゆっくり)
と自分に言い聞かせて慎重にサカナを岸に寄せていく
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そして
釣れた!
体調は15cmくらいの小型だけど 見事な青のパーマークと紅い斑点をもつアマゴ
(写真は砂の上で暴れちゃって何だかわからんけど) [実際はこんな感じ]
何度も手にとって その美しさに見とれてしまった・・
とても感動した・・
弱ってきちゃったので 川に放してやったら ものすごいスピードで消えていった・・
こりゃ ハマったわ
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