未だ亡くなっていない人

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近所のおばあちゃんが亡くなりました。88歳でした。
旦那さんは4年前に亡くなりました。
お子さんはいなかったそうです。兄弟も皆亡くなってしまっていて、義理のお兄さんが喪主をしていました。

仲の良い夫婦だったようで、よく手をつないで近所を散歩していたそうです。

親族の方から、
「やっと、ご主人の元へ行くことができました」
「ようやく、また仲睦まじい ご夫婦に戻られました」
という言葉をあちらこちらで聞きました。

少し複雑な想いでした。

「未亡人」という言葉があります。

「未亡人」は男性には使われません。夫が亡くなった妻に対して使われる言葉です。「寡婦(かふ)」や「後家(ごけ)」という言葉も使われます。これらの言葉に少しネガティヴなイメージがあるように僕は感じます。(僕がそう感じているだけだったら申し訳ありません)

「未亡人」=まだ亡くなっていない人

まだ亡くなっていない、んじゃなくて、生きている人なんだけどな、って思います。

ただ、「収まるべきところに収まってくれてよかった」という周囲の気持ちというのは、わかる気がするのです。

仲の良い夫婦だったからこそ余計に おばあちゃんは旦那さんが亡くなって「ガックリ」きてしまっていた、ということも聞いていたので。

もしも僕が、両親を亡くして、兄弟を亡くして、妻を亡くして、子供が独立して遠くで暮らしてしまって、一人になったら・・。
生きる意味を、生きる意義を、どこに求めればいいのかわからなくなるかもしれません。
ましてや、歳をとって、自分の思うように身体が動かなくなっていたら・・。

(もうそろそろ逝ってもらわないとなぁ)と思われるまで生きていたくはないなぁ、とも考えます。

「もう、いつ死んでもいいや」と思えるような生き方をしておかないと、いよいよになった時に、自分にも周りにも痛い思いをさせてしまうかもしれない、と考えたりしました。
なかなか自分で逝く時を決められるワケではないので、難しいことだとは思うのですが。

黄金週間を前に重い話ですみません・・。

おばあちゃんは心不全で苦しまずに旅立ったそうです。

おばあちゃんのご冥福をお祈りいたします。

   
 

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