孤独と孤立は違う

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まだまだ若いと思っていた正吉も51歳。

家族の問題を抱えて、悩んだり戦ったりしてきたけど、それが落ち着いて長男くんが家を出ると(案外カンタンに、家族って離れちゃうんだな)って感じている。

もちろんいなくなっちゃったわけではないので、週に数回は長男くんとはLINEでやりとりはしているけど、物理的に離れてしまうと、彼と一緒に暮らしてきた数年間がまるでウソのようだ。

2年後には次男くんも家を出て行くと思うし、今は無職の妻も「次男くんが高校を卒業したらまた働こうかな」と言っている。

そうすると自分一人の時間が今よりも確実に増えていくと思う。

図書館で「50歳からは『孤独力』!」という本を見つけた。

著者の保坂隆さんは、精神科のお医者さんで58歳のときに東海大学教授の仕事を退職している。

その後、聖路加病院の精神腫瘍科の医長になり、大学教授としても仕事をしている方。

この本の中に(なるほどなぁ)と思うことが書いてあったので、引用してみます。

孤独と孤立は違う。孤独はポジティブだが、孤立はネガティブである。

女性たちのように、同性と親和するというソーシャルサポートをもたない男性は、孤独が孤立にかたむきやすい。

孤立すると抑鬱的になる。うつ病などのメンタルな病気にもなりやすい。

そこで、自分を元気づけるために、男性のひとり者は酒を飲む。食事も店屋ものを食べたり、飲み屋ですませてしまう。男性がひとりになると、病気になりやすい理由のひとつがここにあると思う。

自分の生活を管理する人がいなくなると身体を壊しやすい。ソーシャルサポートがないと心の病気になりやすい。

これは男性も女性も同様だが、女性は自分で自分の面倒を見るのがあたりまえであり、同性のソーシャルサポートをしっかりと受ける。

男性はその両方をもたない者が多いから、ひとりになるとどうしても身体と心を損ねやすくなる。

僕は今、一人でいることが多い。

今もそうだけど、一人ファミレスでコーヒーを飲みながらこれを書いている。

日中は一人で図書館やカフェにいることが多い。

夜も夕食は妻と食べているけれど、妻がいなかったら、きっと一人でお酒を飲んでおつまみを夕食にして終わりにしちゃうと思う。

最近、ふと、(あ、もしかすると、オレ孤立しているのかも?)と思うことが多い。

気づいたら日中は、店員:「ありがとうございましたー」僕:「どもー」という会話しかしてないこともよくあるし…。

しかし「孤独力」がはたらけば話は変わってくる。男性は孤独に強くなる必要がある。そういう存在なのだ。

闘う雄(おす)である男性は群れをなすことができない。子供を生み育む雌(めす)である女性のような、ソーシャルサポートがない。

男性は「孤独」を「力」に変えることを知らなければならない。

「孤独」を「力」に変えなければ、男は生きていけない。

この言葉は今の僕にとてもピッタリくる。

(友達なんていなくてもいいや)(もう一人でいいや)(どうせ死ぬときは一人だ)などと、ヤケになるんじゃなくて、

「今の一人の状態=孤独をいかに楽しむか?」をちゃんと前向きに考える、そうすれば、いつまでも健全に生きていける。(はず)

そんなことを考えたです。

次の記事:孤独力がある人は他人との比較をしない

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