「WORK SHIFT(ワーク・シフト)」を読み直しました

スポンサーリンク

職場で周りを見渡せば、ほとんどの人が懸命に仕事をしている。上司も同僚も部下も黙々と作業をしている。

僕はそんな中で、就業中なのに やり切れない思いを抱えながら、この組織から離れることばかりを考えている。

会社で仕事をすることの全てが常に苦痛だとは思っていない。仕事をしていてうれしい時にはガッツポーズが出ることもあるし、プロジェクトの打ち上げで満面の笑みを浮かべてお酒を飲むことだってある。

でも、ふと我に返ると、「僕はここで何をしているのか?」「こんなにツラい思いをしてまでやらなければいけないことなのか?」「こんなことをしていてこの先に後悔しないのか?」と考え始める。

そしてまた周りを見渡す。真面目に仕事に打ち込んでいる人達がいる。

「僕は独りで何を迷っているのか?」「ただの現実逃避なんじゃないか?」と自己批判してしまったり、罪悪感を持ってしまったり、自分を卑下してしまったり、を繰り返す。

「大きな不満が無くて、とりあえず暮らしていけるのであれば、今のまま進めばいいじゃない」
本当にそう思う。たぶん僕の周りにいるほとんどの人たちはそう考えていると思う。

「何を深刻ぶってカッコつけて、険しくて困難な道を選ぼうとしてるんだよ、バッカじゃないの」
本当にそう思う。僕の中にいる、もう一人の楽天家の僕はきっとこう言っているはずだ。

「WORK SHIFT(ワーク・シフト)」は、2012年に翻訳本が出版されました。

過去20年間の働き方や生き方の常識が多くの面で崩れようとしている。朝九時から夕方五時まで勤務し、月曜から金曜まで働いて週末に休み、学校を卒業してから引退するまで勤務し、月曜から金曜まで働いて週末に休み、いつも同じ顔ぶれの同僚と一緒に仕事をする ―― そんな日々が終わりを告げ、得体の知れない未来が訪れようとしている。
その得体の知れない未来について、私は知る必要があった。それは、私に、問いを投げかけた人たちにも、そして、この本を読んでいるあなたにも必要なことだ。

 
・この本の中で著者は、大胆で精密な未来予想を行い、未来の働き方がどうなるかを予想している。
・そして、その未来を迎える人たちに「働き方をシフトする」という提案をしている。
・第一のシフトは「高度な専門技能を磨いて自分ブランドを築くこと」
・第二のシフトは「人的ネットワークを育むこと」
・第三のシフトは「大量消費主義を脱却し、家庭や趣味、社会貢献などで充実した創造的な経験をすることを重んじる生き方に転換すること」

400ページもの大作をわずか5行でまとめてしまったけど、僕が今回何度も読み直したのは、「第三のシフト」P342~P372の内容でした。

幸せで、充実感を味わえて、未来に押しつぶされない職業人生を送りたい人は、なにを転換するべきなのか。まず、自分の前にどういう選択肢があり、それぞれの選択肢を選んだ場合にどういう結果が予想され、なにを諦めることになるのかを明確に理解しなくてはならない。

<シフト>をおこなうとは、覚悟を決めて選択をすることだ。

主体的な選択をおこなうためには、これまでより深く内省し、自分の選択がもたらす結果を受け入れる覚悟が必要だ。

未来に向けた<シフト>について理解を深めれば、あなたはきわめて大きな選択を迫られるようになる。あなたがバランスの取れた生活を重んじ、やりがいのある仕事を重んじ、専門技能を段階的に高めていくことを重んじるのであれば、それを可能にするための<シフト>を実践し、自分の働き方の未来に責任をもたなくてはならない。

不安の感情に対する考え方を変える必要がある。自分が直面しているジレンマを否定するのではなく、強靭な精神をはぐくんで、ジレンマが生み出す不安の感情を受け入れなくてはならない。自分の選択に不安を感じるのは、健全なことだ。深く内省し、自分の感情にフタをしない人にとって、それはごく自然な心理状態なのだ。不安から逃れたり、不安を無視したりする必要はない。そのジレンマの中にこそ、あなたが光り輝くチャンスが隠れている。
 
自分がどういう人間なのか、人生でなにを大切にしたいのかをはっきり意識し、自分の前にある選択肢と、それぞれの道を選んだ場合に待っている結果について、深く理解しなくてはならない。そのためには、自分が望まない選択肢にきっぱりノーと言う勇気が必要だ。自分が大切にしたい要素を優先させる職業生活を送れる場を積極的に探す姿勢が必要だ。「普通」でありたいと思うのではなく、ほかの人とは違う一人の個人として自分の生き方に責任をもち、自分を確立していく覚悟が必要だ。

 
「僕は独りで何を迷っているのか?」の答えがこの文章の中にありました。

著者のリンダさんは僕なんかよりずっと「男気」があります。カッコいいな、と思いました。

本当はがんばらなくてもいいのかもしれないけれど、僕は今の会社組織に属していることがツラいのだから、そこから抜け出すためには、他の人がしなくてもよい努力をしなくてはならないのだと思います。

そして、僕がしていること(模索したり、悩んだり、不安になったり、落ち込んだり)は間違っているわけではなくて、今の僕に必要な試練なのだと思います。

僕の友達や同僚も含め、多くの人たちはそんなアホみたいな努力はあまりしていなくて、その力を今の仕事に向けていたり、今を快適に過ごすためにがんばっていたりしているのだと思います。

僕は違う方向に向かってがんばっちゃっています。その方向が正しいかどうかは辿り着いてみないとわからないけれど、今の僕にはそうするしかないのだと思います。

僕は大きな「選択」をしました。その選択に責任を持って自分をちゃんと立たせながら不安と戦っていこうと思います。

来週、上司と面談をする約束をしました。

   
 

コメント

  1. クロスパール より:

    上司との面談・・・大きな転機ですががんばってください。
    時代の変化により「働き方」にも変化があるのは当然なんですよね。でも新しい変化を認めない力が大きい為になかなか受け入れてもらえないこともあるでしょうが個人的にはそれでも自分の方針を貫くのがいい選択になるのではないかと思っています。

    • 正吉 より:

      クロスパールさん、コメントありがとうございます。
      そうですね。自分の方針を貫けば、少なくとも後悔は小さくなると思っています。
      ただ、その方針が、本当に正解なのか?単なる逃げなんじゃないのか?と思えちゃうときに迷いが生じちゃうのでなかなか決断できないんだと思うんです。
      面談、がんばります。

  2. コメントはしていませんが、いつもチェックしています
    アドバイスはできませんが、応援はできます
    いよいよ動き出しそうですね

    • 正吉 より:

      消費しないピノキオさん、コメントありがとうございます。
      応援、ありがとうございます。動き始めました。ピノキオさんが見てくれているだけで心強いです。

  3. Bb より:

    職場環境や、年齢など条件は違うとは思いますが、共感できる部分がお多く、こうした思いでいるのは僕だけではないのだなと少しホッとしました。

    • 正吉 より:

      Bbさん、初めまして。コメントありがとうございます。
      さりげなくてうれしいコメントです。これからもよろしくお願いします。

タイトルとURLをコピーしました