田舎の冠婚葬祭

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週初めに近所のおばあちゃんが亡くなりました。

僕が住んでいる地域のお葬式は、「組」の人が取り仕切るのが「ならわし」になっています。葬儀委員長も「組」の長が務めます。お通夜もお葬式も「組」の人が中心になって事を進めなければいけません。

僕は転職と引っ越しをして田舎に移住してきたのですが、初めはとまどいました。

会社の同僚が「近所に葬式がでたので、今日の午後と明日、会社を休みます」と朝礼で言いました。
「え?」
家族や親戚の葬儀であればわかるのですが、ご近所のお葬式で会社を休んじゃうの?と思いました。でも周りは「そうか、仕方ないな」という反応でした。

この地域に住み始めた1年目にも「組」の中でお葬式がありました。当時の「組長」は、僕と同じく移住してきた人だったので大変でした。長老のような立場の人にいろいろ聞きながら、手探りでお葬式を執り行っていました。

今では ほとんどの家がセレモニーホールでお葬式をするようになりましたが、ほんの2,30年くらい前までは自宅でお葬式をすることが多く、3、4日は仕事を休んでお手伝いをするのが当たり前だったそうです。

結婚式も同じようなところがあって、近所の方の息子さんが結婚することになった時もとまどいました。僕に結婚式の招待状が届いたのです。その息子さんは親元を離れて都内に住んでいました。お嫁さんになる人も都内出身で都内在住です。

「どして、顔も見たことの無い人の結婚式に出なきゃいけないの?」って思いました。でも、この地域ではそれが「ならわし」なのです。あまり我を張って村八分みたいになるのもイヤだったので出席しました。その時の「組長」も移住してきた人で、顔も見たことのない人の結婚式で、乾杯の発声をさせられていました。(^^;)

田舎では「なんでこんなことしてるんですか?」ということがたくさんあって、とまどったり、面倒くさかったりするのですが、この話は長くなるので別の機会にしますね。

一昨日のお通夜と昨日のお葬式で、僕は会社の仕事をせず、本も読まず、PCも触らず、ネットにもつながない、完全なオフライン状態の時間を長く過ごしました。

亡くなってしまった近所のおばあちゃんの人生を思ったり、「死」について改めて感じたことがありましたので、次回に書いてみたいと思います。

   
 

コメント

  1. prire より:

    それなんですよね。
    リタイア後の田舎暮らしを検討していた時期もありましたが、実際そういう人間関係が煩わしくてUターンしてくる人も多いとのことで断念しました。
    リタイアして時間さえ出来れば、それほど煩わしいものでもないのかもとは考えましたが、わざわざ田舎に行く必要もないかなと思いました。

    • 正吉 より:

      prireさん
      ガッチガチの田舎に行くと大変です。田舎のじっちゃんは現役バリバリで頭の固い人が多いですからね。(^^;) でも、ツンデレな態度で野菜くれたりしていいところもあるんですよ。「ホレ、余ってるからもってけ」みたいな。
      田舎暮らしにも抜け道はあるんです。都会からの移住者が多い地域に行くと居心地がいいんですよ。別荘地のような雰囲気を持ちつつも土地が安い所が狙い目です。

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